クトゥルフ神話TRPGノベルを読んでみた

はじめましてこんにちは。
よく来たな。
私の名前はモサ。
しがないきらら好きだ。

今回は小説を読んだ感想を書こうと思う。
題材は、クトゥルフ神話TRPGノベル、
「オレの正気度が低すぎる」である。
(2/5に発売されたばかりだ)

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何故クトゥルフ神話TRPGノベルなのか?
何を隠そう、私はホラーが大好きなのである。
まぁ、そんなに沢山の作品を見たり読んだりしてる
訳じゃないけどね。
がっこうぐらし!」が好きな時点で色々と
察して欲しい。

それではまず、粗筋から紹介しよう。

普通の社会人ゲーマーが「クトゥルフ神話TRPG
の世界に探索者として転生!?しかも悪ノリで
造ったせいで大事な〈正気度〉は低すぎで・・・
このまま狂気へまっしぐら?
TRPGのルールに支配された世界で、中の人の
TRPG知識を駆使して黒幕に挑む!

いわゆる、最近流行りの「転生もの」の要素も
少し入っているのが本作品である。
基本的には、
「ゲームの世界に入っちゃってどうしよ〜」
というお約束を楽しめればそれでいい感じである。
(最近では「ジュマンジ」とかありましたね。
あれはかなり明るい作品でしたが)

それでは以下に、「オレの正気度が低すぎる」の
面白かった部分を述べていこうと思う。

①ダイスロールが頻繁にありすぎる

TRPGといえばダイスロール、
ダイスロールといえばTRPGである。
本作はリプレイではなくノベルであるので、
実際にダイスが振られたのかは分からないが、
とにかく事あるごとにダイスが
振られる描写が入ることになる。

クトゥルフ神話TRPGで最もメジャーな
ダイスロールとは何だろうか?
そうだね、正気度チェックだね。
本作ではタイトルにもなっている通り、
主人公の正気度はかなり低めである。(35しかない)
面白いのは、「プレイヤー」としての正気度と、
「中の人」の正気度は必ずしも同じではない
ことである。
(むしろ中の人の正気度はかなり高めである)
勿論、正気度チェックに失敗し続けていけば、
みんな大好き発狂タイムである。
当事者はたまったものではないが、
他人の発狂する姿を見るのは存外楽しいものである

正気度チェック以外にも、
クトゥルフ神話TRPGには沢山のダイスロールが
あり、例えば聞き耳、目星ロールなどである。
普通の小説と比べて、そんなにダイスロールが
あったらテンポが悪くなるのでは?
と思うかもしれないが、
実は意外とそんなことはないのである。
これは私がTRPGのリプレイを見たり読んだり
しすぎているせいかもしれないが、
緻密で綿密な描写をされるよりも、
「目星しました」「成功/失敗しました」
と書かれた方が想像しやすい部分もあるのである。

また、キャラクターの能力値は最初に公開されて
いるので、ダイスロールを行う度に、
「ああ、この技能は得意/不得意なんだな」
と分かるのも面白い。
普通の小説ではキャラクターの能力値はそんなに
事細かに設定されていませんからね。

と、いうわけで、本作はあくまでノベルという
形をとっているが、感覚としてはゲーム実況動画を
観ているのに近いと思う。
ダイスロールの成功失敗に一喜一憂したり、
主人公の行動に突っ込みを入れつつ読み進めるのが
正しい楽しみ方のような気がしないでもない。
(勿論、楽しみ方は人それぞれです)

②メタ推理が入りすぎる

本作の主人公はかなりのゲーマーである。
少なくともクトゥルフ神話TRPGに関しては
プロレベルの知識を有しており、
数々のメタ知識を披露してくれる。
例えば、正体不明の焦げあとを調査する時、
〈電気修理〉のロールをさせられるやいなや、
即座に電気を使いそうなクリーチャー候補を
割り出したりしているのである。

クトゥルフ神話TRPGは、本来なら人と人とが
協力しながら楽しく遊ぶゲームである。
しかしながら、本作は黒幕たるキーパーは
正体不明であり、更にプレイヤーが死んだら、
中の人もどうなるか分からない危機的状況である。
それ故に、主人公はメタ知識もフル活用しながら
シナリオのクリアを目指すのである。

また、TRPGにあまり詳しくない人にとっては、
「へぇ、上級者はこんなことを考えてるんだ」
というのが知れて非常に有益である。
リプレイや動画などでは、中々個人の深い考え
まではフォローされないことも多いので、
これからTRPGを始めたい人にとっても参考に
なるだろう。

③おねショタ要素がありすぎる

ここまであまり触れてこなかったが、
主人公のプレイヤー設定は小学生(12歳)である。
(ややこしいが、中の人は社会人である)
そしてもう一人、本作にはプレイヤーが登場する。
それが19歳の女子大生、海風ナビキである。
(表紙にも描かれている)
(かなり美人に描かれている)
この海風ナビキというキャラクター、
中の人そっくりにキャラメイクしたとのことで、
中の人も19歳の女子大生である、らしい。
(但し、本当にそうなのかは最後まで
はっきりしない)

12歳男子と19歳女子、うむ、これは立派な
おねショタである。
但し気を付けたいのは、12歳男子の中身は
社会人のにーちゃんである。
これは本当におねショタと言って良いのだろうか?
深く考えたら負けである。

ここで一つ言っておかねばならぬのが、
海風ナビキはショタ好きである。
ショタ好きである。(大事なことなので)
むしろ合法ショタなので非常に健全であるという
見方も出来るのではなかろうか。
(合法ショタとは)
そんなわけで、見た目はおねショタ、
おねショタである。
別に覚えて帰らなくてもいいです。

④最後に

私は最近、めっきり小説を読まなくなった。
そんな私でも、サクサクと読みきれてしまったのが
本作である。
ジャンルとしてはラノベに近い、かもしれない。
「文字が多いのはちょっと・・・」
と尻込みしているそこのお前、
全然そんなことないから安心して読んでみて欲しい

それではまたどこかで会う日まで。
さようなら。