「リメインズ・JC」とは何だったのか

はじめましてこんにちは。
よく来たな。
私の名前はモサ。
しがないきらら好きだ。

今回もさっさと本題に入ろう。
今回のお題はこれだ。

「『リメインズ・JC』とは何だったのか」

リメインズ・JC 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

リメインズ・JC 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

何だったのか、とは随分な言い方だが、
本当にリメインズ・JCが何だったのか分かる人は
作者以外に果たしているのだろうか。
いやいない。(反語)
この作品の連載が終わったのは
もう三年以上前だが、
当時この作品を読んでいた人は、
皆、頭にはてなマークを浮かべながら
読んでいたのだ(誇張表現)。
それくらいこの作品の世界観は
少々難解だったのだ。

後で触れるが、
リメインズ・JCの本質は少女たちのサバイバル
である。
だから、ぶっちゃけ世界観の謎を読み解けなくても
お話を読むのにはさほど問題はない。
しかし、敢えて言うなら私は「設定厨」である。
そこに難解な世界観があるのなら、
解明したいと思うのが人情である。

正直、連載終了直後の私は解明を諦めた。
明らかに情報量が少なく、これでは考察ではなく
ただの妄想になってしまうと感じたからだ。
しかし、三年経って、私は開き直った。
妄想でも良いじゃないかと。
「リメインズ・JC」という作品が何だったのか、
ここで一つの決着を着けておきたいと考えたのだ。

だから、最初にに言っておきます、
今回の記事はかなり私の想像(妄想)が入ってます。
それでも良いという人だけ続きをお読みください。

0.基本情報

それではまず、恒例の基本情報から行きましょう
「リメインズ・JC」は
まんがタイムきららミラク」に連載されていた
作品であり、
連載期間は2014年6月号〜2016年2月号の
全21話である。

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ちなみに前も言いましたが、
まんがタイムきららミラクはもうこの世には
存在しません。
まんがタイムきららミラクはみんなの
思い出の中で生きてるんだ。

続いて、あらすじを紹介しましょう。
リメインズ・JCの1巻と2巻のあらすじは
以下の通りである。

(1巻のあらすじ)
日本海に面した地方都市。あちこちに放置された
車やバス。不時着している飛行機。最上階が
吹っ飛んだ高層ビル。その廃墟の街で暮らすのは、
ふつうの女子中学生3人だけ。前人未読の
ほのぼの中学生4コマ、登場!

(2巻のあらすじ)
日本海に面した地方都市。九州からやってきた
宮田も加わり。4人で廃墟の街に暮らす女子中学生
4人組。温泉探しや食料集めをしている内、
暖かかった夏も過ぎ、秋、そして
冬の足音が・・・?前人未読のほのぼの
中学生4コマ、登場!

以上の通り、「リメインズ・JC」とは、
女子中学生たちのサバイバル4コマ漫画である。
地方都市(明言はされてないが恐らく新潟)で、
人類が忽然と消えてしまった世界を舞台に、
女子中学生たちが時には四苦八苦し、
時にはほのぼのと生活しながらサバイバルするのが
本作である。

①キャラ紹介

それでは次に、キャラ紹介をしましょう
リメインズ・JCのキャラクターは主に4人だけと、
非常に少なくなっております。
(キルミーベイベーのように3人だけという例も
ありますが、そういう特例を除けばこの少なさは
かなり珍しい方です)

・ひまり

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小さい。可愛い。左利き。漫画好き。
何気に4人の中で一番頭が良い。
みんなの妹的な存在。

・るい

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明るい。がさつ。頭はあまり良くない。
4人の中でムードメイカー的なキャラ。
食料集めは主に彼女の仕事である。

・桐島

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優しい。家庭的。日記をつけている。
趣味はカラオケ。
運動はあまり得意ではない。
学校での生活で家事全般をこなす。
みんなのお母さん的な存在。

・宮田

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乱暴。無神経。4人の中で一人だけ年下(中一)。
九州からやってきた。
エアガンが得意。
頭の中にブラックバーン(ハムスター)を飼っている
食料に対する執着が異常。

②リメインズ・JC、それはサバイバル

先にも述べた通り、
リメインズ・JCはサバイバル漫画である。
それではその一端を紹介しましょう

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桐島のためにアツアツのお風呂を作ってあげる
るい。
るいは意外と機転が利きます。

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家庭菜園で野菜を作る。
貴重な食料源です。

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時には野犬に襲われることも。
人類が姿を消した世界ですが、
それ以外の動物は普通に存在します。

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台風のレポーターごっこをする宮田。
時には自然が牙を剥きます。

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偶然見つけた発電機。
普通の電気は止まっていますので、
貴重な電力源となりました。

③リメインズJCの世界観

さて、それでは本題である。
リメインズ・JCの世界観とは何なのか?
順を追って説明していこう。

○死にゆく世界
リメインズ・JCの世界には、少なくとも2つの
並行世界が存在すると考えられます。
1つは、作中で主に描かれている、
人類が消えてしまった世界、
仮にこの世界を「世界A」とします。
そしてもう1つは、作中19話で描かれた世界、
この世界では普通に人類が生きており、
幸せそうな世界です。
この世界を「世界B」とします。
この「世界A」と「世界B」は並行世界の関係に
あり、作中の主要な人物が共通しています。
しかし、幾つかの点で異なる部分があります。
・桐島に妹(志歩)がいる
・宮田が新潟に住んでいる(引っ越ししていない)
(親が離婚していない?)
・ひまり、るい、桐島、宮田、志歩が友達である
以上の点から、世界Bは世界Aよりも割と
幸せそうな世界であると言えなくもないですね。
(幸せの定義を語り始めると長くなりますので、
この点に関してはこれ以上言及しません)

この世界Aと世界Bの関係について、
単なる並行世界という以上に上手く言い表す表現は
無いものか、私はずっと考えていました。
そして、全く違う方向から、この世界の関係を
表現できる言葉を見つけました。
それが、「編纂事象」と「剪定事象」です。
(詳しい説明は型月wikiを読んでください)(丸投げ)
思いっきりざっくりと説明すると、
「編纂事象」とは、
「多少の差異はあっても未来は同じになる大幹の
並行世界群」であり、
「剪定事象」とは、
「完全に別世界になり、いずれ滅びる枝葉の
並行世界」です。
更にざっくり、アドベンチャーゲームで例えると、
「編纂事象」はメインとなる正史ルート、
「剪定事象」はバッドエンドを含んだサブルート、
と考えることも出来るでしょう。

ここで、この概念を世界Aと世界Bに
当てはめると、
「編纂事象」が世界B、今後もずっと続いていく、
ある意味私達のよく知っている世界、
「剪定事象」が世界A、人類が消え去り、
行き止まりとなり、いずれ滅びる世界、
こう考えることが出来るのではないだろうか。

○剪定事象
リメインズ・JCの世界が剪定事象として、
何故人類は消えてしまったのだろうか?
作中では「現象」という言葉で呼ばれており、
その謎は解明されていません。
以下からは私の妄想となりますが、
世界Aが剪定事象と判断されたことにより、
(誰が判断したのか?と考えるとまたややこしく
なりますが、ここでは「宇宙の意思」とでも
しておきます)
世界Aで最も繁栄した種族、
すなわち人類を消すことにしたのでは
ないでしょうか。
(恐らく人類以外が繁栄していたら、
その種族が消されていたはずです)
その方法は非常にゆっくりと、
しかし確実に、地球上の人類を消していきました。
そんな大がかりで、しかも荒唐無稽なことが
出来るのは、所謂「宇宙の意思」、
つまりは「神」に等しい存在がなしたのでは
ないでしょうか。
(急に神とか出てきて困惑したかもしれないが、
私も困惑している)

何故、編纂事象と剪定事象という考え方が
あるのでしょうか。
これも型月世界の考え方ですが、
(つまりは型月wikiの受け売りですが)
宇宙には無限のリソースがあるわけではなく、
並行世界を維持するにはエネルギーが必要で、
つまり無限に並行世界を増やすことは出来ないと
いう考え方です。
よって、ある程度並行世界が増えた段階で、
「いる世界」と「いらない世界」に分けてしまい、
「いらない世界」は消してリソースを確保しよう、
というわけです。

つまり、リメインズ・JCの「現象」は、
まさしく「神」の所業である、と考えられます。

○何故4人(+1人)だけが生き延びたのか
作中最大の謎と言えるのがこれである。
何故、ひまり、るい、桐島、宮田の4人だけが
消えずに生き延びたのだろうか。
この点に関しては、世界Aだけを見ていても
見えてきません。
何しろ現象前までは4人に接点はほとんどなく、
宮田にいたっては九州住まいだったのだから。
では、どうしたらいいのか。
そこで、世界Bの登場である。
世界Bでは、志歩を含めた5人が顔見知りである。
接点がバリバリである。
恐らく、ほんのちょっとの歯車の掛け違いで、
5人が知り合いになるかそうでないかが
変わってしまったのだろう。
さて、世界Bで知り合いだった5人が、
何故世界Aで生き延びたのか、
考えられる可能性としては以下の2種類です。
・神が消すのは惜しいと考えるだけの何かが
5人にはあった
・神が消すに値しないと判断した
私としては、前者の方が可能性があるのでは
ないかと考えています。
つまり、世界Bで5人は何かを得た、または見た、
あるいは知った、はたまた失った、
とにかく、そのことにより5人は「特異点」となり
世界の壁を越えた世界Aで剪定事象にも関わらず
消滅を免れたのではないだろうか。

正直、この5人が何故選ばれたのか、
具体的な内容は全く思い付きません。
(だって情報もヒントも全くないんだもん)
ただ、1つ考えられるのは、
この5人が別の並行世界にアクセスしやすい体質
だったかもしれないということです。
(1巻冒頭の桐島の見ている夢は、
世界Aの桐島が見た別の世界の桐島です)
それが何で生き延びることに繋がるのかは、
結局分かんないんですけどね!(逆ギレ)

○次元跳躍者、志歩
最後に、志歩についてです。
志歩は桐島の妹で、世界Bの住人です。
そして作中で、世界Aにフラりと現れます。
恐らく、世界Aには志歩という存在自体が
いなかったと考えられます。
(少なくとも桐島の近くにはいなかった)
何故、志歩は世界Aに来てしまったのか。
これはもう、「そういう体質だった」
「運命だった」としか考えられません。
(FGOにおける女武蔵ちゃんのようなものと
考えればよいと思います)
こうして望んでか望まないでか、
志歩は世界Aに来てしまったのです。
気になるのは、元々いた世界Bの志歩は
どうなってしまったのでしょうか。
消えてしまったのでしょうか。
もしも誰かが「神隠し」にあったのなら、
その人は並行世界に飛ばされてしまったのかも
しれませんね。
あなたの今いる世界は、
本当にずっと同じ世界でしたか?

以上です。
いかがだったでしょうか?
まさか自分がこんな妄想記事を書くことになるとは
夢にも思いませんでした。
この記事を最後まで読んでいただいた人に
お願いとして、
どうか私の言ったことを鵜呑みにしないで下さい。
あくまでこれは根拠の薄い妄想記事です。
真実は貴方の目で確かめてください。

それではまたどこかで会う日まで。
さようなら。