高山萌という女

はじめましてこんにちは。
よく来たな。
私の名前はモサ。
しがないきらら好きだ。

今回は一人の女について話そうと思う。
そう、それは「ななどなどなど」に登場する「高山萌」についてである。

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サムネ用画像。

高山萌がどんな女なのかについてはこれから語っていくわけだが、もし貴方がマトモな文章を読みたいと思っているのなら、こんな記事は読まずに他の人が書いた文章を読むと良い。良いのがあるから。
(ここではてなブログの記事URLを貼り付けられたら格好良いのだが、貼り方分かんないんだよな・・・)
(「高山萌について、お話します。」でググるなりTwitter検索して下さい。すぐに出てきます)
(そちらを読み終えた後、良かったら戻ってきて下さい。別に戻ってこなくてもいいです)

それでは、行ってみましょう。

①高山萌は可愛くて人気者

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高山萌は明るくて気立てが良くてクラスの人気者。おまけに可愛い。
完璧な女子高生かな?

②高山萌は恋する乙女

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そんな高山萌が恋する相手は、同じクラスの吉岡るるさん。
彼女のことを話す時は本当に年頃の恋する乙女。

③高山萌はストーカー

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そんな高山萌の吉岡るるに対する執着はかなりのもの。ナチュラルに盗聴、盗撮もしています。その様子は狂気すら感じられる。

④高山萌は他人に迷惑をかけない

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高山萌は他人に迷惑をかけることを嫌がります。その反面、自分が犠牲になることは厭いません。端から見たら聖人です。

⑤高山萌はバスト86

これは極秘情報です。具体的に言うとコミックス1巻のとらのあなの店舗特典のリーフレットで明らかになった情報です。
そのプロポーションはグラビアアイドル並みですな。着痩せするタイプなんですね。

⑥高山萌は兄が二人に犬が一匹

これも同じリーフレットで明らかになった情報です。実は妹キャラです。オンラインゲームをする時のパソコンは兄から借りました。
また、犬も飼っているようです。小町ちゃんが犬を飼っていることにも反応していましたね。

⑦高山萌は元バレー部

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高山萌は中学時代はバレー部でした。嶺優子とは学校は違いますがバレー部繋がりで知り合ったようです。身長は156センチなのでそれほど大きくはありませんが。

⑧高山萌は涙は見せない

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高山萌は人前で涙は見せません。顔では笑って心で泣く、そんなキャラです。

⑨高山萌は閉じ込めたい

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高山萌の吉岡るるに対する感情は、つまるところお人形のように愛でたい、自分のものにはならなくてもいいが他人には渡したくない、そんな感情のようです。

⑩高山萌という女
ここまでは高山萌という女についてざっくりと紹介してきましたが、ここからはもう少し詳しく高山萌について掘り下げていこうと思います。

・高山萌は愛される
高山萌は作中でかなり愛されています。
クラスでは人気者で、発言力、影響力もかなりあるようです。ひとえに彼女の普段の行い、気配りの賜物でしょう。また、明言はされていませんが、頭の回転が早いこともその一助となっていると思われます。主にその能力は吉岡るるへのストーカー行為に活かされていますが・・・
小町ちゃんは彼女の本性を知っているので、厄介な奴だなぁとは思っていますが、それでも最低限対等な友人として付き合っています(小町ちゃんにしてみたら凄いことです)。小町ちゃんからしてみたら自分を否定しない、尊重してくれる人物というだけで十分なのかもしれません。
高山萌からしてみたら、小町ちゃんに近づいたのは半分は吉岡るるに近づくためです。しかし一方で、もう半分は確実に小町ちゃんに世話を焼くためです。完全なる善意、とは言えませんが、吉岡るるの件が無くても小町ちゃんとは一定の付き合いがあったことでしょう。何という陰キャに優しいギャル。誰とでも分け隔てなく接することが出来るのは、彼女が他の同年代の子よりも「大人」だからかもしれません。精神が熟している。
嶺優子とはお互いに飾らず付き合える友人です。嶺優子も高山萌の本性を知っていますが、それでも引かずに友人として付き合っています。これは嶺優子が面白いもの好きであること、高山萌の本質が人に害をなすものではないことが分かっているからだと思います。
吉岡るるにとって高山萌は憧れです。そして同時に違う世界の人間だと感じています。一向に吉岡るるからの距離が縮まらないのはそのためでしょう。高山萌にとっては不幸なことに、高山萌が輝けば輝くほど吉岡るるからは遠ざかる寸法です。それもこれも高山萌が吉岡るるにはっきりと気持ちを伝えないから・・・この辺のことは次項で更に掘り下げます。
以上の通り、高山萌は幅広い人から愛される愛されキャラであることが分かって頂けたと思います。

・高山萌は愛を知らない
高山萌は他人から愛され、本人は吉岡るるを愛しています。
しかし、それは本当に愛なのでしょうか?
愛、愛ってなんだ。
(何だかこっぱずかしいテーマになってきましたが、私も恥ずかしいので我慢してください)
このテーマは非常に哲学的で答えの出ないテーマですので、以下に書くことはあくまで私の個人的な考えです。
愛とは、相手を慈しみ、思いやることだと私は定義します。
そう定義したとき、高山萌の吉岡るるに対する感情は本当に愛なのでしょうか?
上でも少し触れたように、高山萌は吉岡るるをお人形のように閉じ込めたいと思っています。それは決して猟奇的な趣味ではなく、吉岡るるを大切に思っているからこそ辿り着いた高山萌の一つの答えだと思います。
しかし、そこに吉岡るるの想いはあるでしょうか?
吉岡るるは高山萌をちょっと理解できないとは思っていますが、それでも大切な友人だとは思っています。決して束縛されるような関係は望んでいません。
高山萌は、基本的に他人からの何かを求めません。欲しいものは自分で手に入れます。それはとても素晴らしいことですが、同時にとても悲しいことです。高山萌は吉岡るるを愛そうとしますが、吉岡るるからの愛は求めないのです。
それは何故でしょうか。一つ考えられることは、自分を愛する吉岡るるは自分が望んだ吉岡るるではないと考えているのかもしれません。あくまで傍観者でいたいというか、自分の色に染めたくはないと思っているのではないでしょうか。
高山萌と吉岡るるが出会ってから作中では数ヶ月が経っていますが、高山萌から吉岡るるを誘って会ったことはこれまでに無いようです。偶然を装って出会うか、小町ちゃんをダシにして一緒に遊ぶかしかしてないのです。唯一、吉岡るるが熱を出した時には自分からお見舞いに行っていますが、これも口実があってこそでしょう。
思わず、奥手かよ!と言いたくなりますが、これも上で書いた通り、吉岡るるに必要以上に干渉することを避けているためとも考えられます。
高山萌は、本当の意味での愛をまだ知らないのです。

・高山萌にとっての自分と他人
これも上で少し触れた通り、高山萌は自分に厳しく、他人に優しい性格です。少し言い換えると、「他人に迷惑をかけない範囲なら何をやってもよく、かつ自分がどうなってもいい」という考えです。「迷惑をかけない行為」にはストーカー行為が含まれていますので倫理観は少々歪んでいますが・・・
これは極端な言い方をすれば破滅的な生き方です。一歩間違えれば他人への博愛が行きすぎて、又は自分を磨り減らし過ぎて自分で自分を滅ぼしかねません。
高山萌にとって自分とは何でしょうか。これは難しい問題ですが、私は「どんなに使っても無くならないリソース」と考えているのではないかと予想しました。
高山萌は強い女です。能力の高さもありますが、他人への気遣いも出来る女です。今はまだお節介というレベルで済んでいますが、仮に吉岡るるや小町ちゃんがピンチに陥った時、自分を犠牲にすれば助けられるとしたら、喜んで助けるのではないでしょうか。高山萌とはそういう女だと思います。
高山萌にとって他人とは何でしょうか。私は「自分とは違う守るべきもの」と予想します。勿論、優先順位はあるでしょうが(小町ちゃんと吉岡るるだったら間違いなく吉岡るるを取る筈)、基本的に高山萌は他人を傷つけるようなことはしません。それは彼女の優しさでもありますが、同時に一線を引いているとも言えます。根っこの部分で、実は高山萌は他人を拒絶してるのではないか、そんな気がしてならないのです。これは吉岡るるに対してもそうですが、肝心なところで他人に踏み込めない、自分に踏み込ませない、そんな感じがしています。

・高山萌が幸せになるために
高山萌は今は友人たちに囲まれて幸せです。しかし、今後もその幸せは続くでしょうか?
今後の「ななどなどなど」がどんな展開になるのかはそれこそ作者のみぞ知ることです。しかし、私から言えることがあるとすればただ一つ、「変わることを恐れないで」です。世の中の全ての物事は変化していくものです。不変なものなどそうそうありません。それは人の気持ちも例外ではありません。それでも、私たちは人と関わることは止められません。だからどうか、変わることを恐れないで。きっとその先にも、道は続いている筈だから。

以上です。
いかがだったでしょうか?
少しは高山萌という女のことが分かって頂けたでしょうか。
「ななどなどなど」のコミックス2巻は4/27発売です。
是非こちらもチェックしてみて下さいね。

それではまたどこかで会う日まで。
さようなら。