私が「異世界美少女受肉おじさんと」を好きな理由

はじめましてこんにちは。
よく来たな。
私の名前はモサ。
しがないきらら好きだ。

みんなは「異世界美少女受肉おじさんと」(以下「ファ美肉おじさん」)のアニメは観てたかな?今年の1〜3月に放送してたぞ。
そんな訳で今回は私が大好きな「ファ美肉おじさん」の好きな所を挙げていくのだ。頑張って着いてこい。

ちなみに今回はきらら関係ないな?と思ってるそこの君!その通りだぞ!
まぁそれはそうなんですが、作者の津留崎先生と池澤先生はきららでの連載経験がある人たちなので、全くの無関係という訳ではありません。そういうことにしておいて下さい。(ちび丸=池澤真、です)

それでは、行ってみましょう。

①友情、それはかけがえのないもの。

今回はいきなり本題に入ります。いやー、アニメ化してる作品は細かい説明がいらないから楽だなー。
ちなみに今回のブログの内容はアニメの放送範囲、コミックスだと5巻までの範囲についてはガンガンネタバレしていくのでそのつもりで頼む。だからアニメ観ておけって言ったでしょ(言ってない)。

まず1番目は友情についてです。ご存知の通り、この物語は32歳のオッサンから美少女になってしまった橘と、その友達でイケメンの神宮寺の友情がグッチャグチャになっていく話である(言い方)。
まず前提として、二人は25年以上の付き合いである(7歳→32歳)。25年は凄いね。そこら辺の夫婦よりも付き合いは長いよ。
さてここで一つベタな疑問が湧いてきます。それは「男女間に友情は生まれるのか?」という問題です。まぁ橘は元男で今も中身は男としての自認を持ち続けているので微妙ですが・・・
結論としては「二人の友情は変わらない」です。それは何故かというと、「お互いにお互いが内面を見続けているから」です。
どういうことでしょうか。簡単に説明していきましょう。まずは神宮寺→橘についてです。これは分かりやすいですね。神宮寺は元から橘のことが大好きです。橘には神宮寺には無いものを沢山持っているからですね。それは橘が女になっても変わりません。神宮寺が女橘にドキドキしてしまうのは多分に女神の呪いの影響があるようなので、それ抜きにすれば神宮寺の想いは一貫しています。橘が女になっても本質は変わっていないこともありますが。
話は少し逸れますが、オッサンの美少女化って割と需要があるんですね。これは意外とみんな「ガワは美少女が良いけど中身はオッサンの方が付き合うのが楽で良いな」と思っているのかもしれません。いわゆるバ美肉(バーチャル美少女受肉)というやつも最近はそこまで話題にはなっていませんが、やはり根強い人気がありそうです。そもそもTS(トランスセクシャル=性転換もの)はかなり昔、それこそ手塚治虫の時代からある一ジャンルですしね。まぁ一般的かと言われるとそこは微妙なのですが・・・
話を戻します。反対の橘→神宮寺についてですが、これはまぁ少しややこしいです。詳しくは原作5巻、アニメだったら10〜12話辺りを見返して欲しいのですが、橘は神宮寺のことを妬ましいと思うと同時に羨ましいとも思っており、目の上のタンコブでもあり憧れの存在でもありました。それ故に橘は自己肯定感が低い人物だったのですが、それでも25年間神宮寺と付き合い続けているのは橘の生来の人の良さが伺い知れます。
そんな訳で、二人は決して似た者同士ではないのですが、お互いに自分には無いものを認めあい、尊重しあえる、素晴らしい友情関係があると言うことが出来ます。まぁ今現在、それが呪いによって愛情にすりかわって過ちを生みかねない状況になっているのですが・・・それはこれからのお楽しみですね!

②シェン

シェン。

これだけだとアレなのでもう少し詳しく説明しますね。
シェンは橘と神宮寺が旅の途中で出会った男性です。一見すると人当たりが良く穏和な感じのする人物ですが、その実は何を考えているのか分からないキャラでした。そんな中、一緒に食事をした後に橘が席を外したタイミングで神宮寺がシェンに詰め寄るのですが、シェンはいつもの感じで「何かするつもりならさっきの食事に何か入れてますよ」とのらりくらりとかわすのでした。

「まぁ入れたんですけどね」

入れんな!!!!!

この流れで実際に毒を盛った奴は初めて見たので衝撃でした(実際に盛ったのは毒ではありませんでしたが)。
何やかんやでその後は和解して以後は橘と神宮寺をサポートしてくれているシェンですが、まだまだ何か裏というか隠していることがありそうなキャラです。今後も注目のキャラですよ。

③世界の謎に挑むのは、キミ(パクリ)

最後は「ファ美肉おじさん」の気になる世界観について紹介していきたいと思います。ちなみに私はコミックス派なのでもしかしたら最新の連載で状況が変わっているかもしれませんが、その場合は鼻で笑ってください。フフーン。

・虫がいない?

神宮寺の台詞から、この世界では山中にも関わらず虫がいないことが示されています。多少理科というか生物学を齧った人なら分かると思いますが、これはかなり異常なことです。生態系が地球とはかなり異なることが伺えます。まぁ実際不思議生物が跋扈する世界なので多少の差異はあってしかるべきなのですが、どこか根幹から違いがあるようにも思えます。
世界観のついでに言えば、橘たち異世界人はステータスを見ることが出来ます。これは当初はなろう系にありがちのゲーム的世界のお約束かと思いましたが、上記の異常な生態系と合わせて考えると、「この世界は誰かが意図的に創造した世界ではないか?」という仮説が浮かんできます。残念ながら現時点ではこれ以上の推測は出来ませんが、話が進んでストーリーの核心に迫った時、もしかしたらその可能性も出てくるかもしれませんね。

・勇者に選ばれる条件は?

現時点で勇者として選ばれているのは橘とシュバくんですが(あと6巻でもう一人、更に最新の連載ではもう一人出てきているみたいだけど詳しくは知らない)、サンプル数が少なくてハッキリしたことは言いづらいのですが、何か勇者に選ばれるような条件はあるのでしょうか。
一応、勇者は各女神が選んでいるようなので、各女神の好みが反映されていると考えられますが、そもそもの大前提として、「元の世界で不満がある・不遇の人物」が選ばれているのではないかと推察しています。橘は言うに及ばずですが、シュバくんも元の世界での境遇は詳しく語られてはいませんが、あまり充実していたようには思えません。
以降は蛇足ですが、勇者に選ぶなら最初から強いやつを選んだ方が良くない?とも思いますが、そこは多分、モチベーションを重視してのことではないでしょうか。元の世界で順風満帆な人よりも不満を抱えている人の方が異世界でいっちょ頑張ってみるか!となるのではないか、という考えなのかもしれません。この辺はサンプル数が増えたらまた考えたいですね。

・何故シェンには魅了が効かない?

最後の最後でシェンの話に戻ります。橘の魅了は基本的に男性には全貫通しています。女性には効いていないようですが、ルシウスさんには多少は効いていたことから、ルシウスさんの言も含めて考えると、「多少なりとも好意を抱いているとそれが増幅されてしまう」という効果なのかもしれません。
さてそこでシェンです。シェンには橘の魅了は一切効いていません。上記も踏まえて考えると「シェンは男好きなので女性の橘には一切興味が無いので魅了にかからない」と考えるのが自然です。ただ、シェンも途中からは橘が男であると認識していること、頭目のことは「美しいエルフ」と認識しているので女性の美に関して全くの無関心ではないことから、もしかしたら別の可能性もあるのではないかと考えています。
別の可能性、すなわちそれは「シェンが魔王の眷属ではないか」ということです。魔王の配下なら勇者の魅了にかからないのかという点はまだ明らかになっていないので割と薄い推論ではありますが、まぁシェンなら何があっても不思議ではないかな・・・と思っています。さて、どうなりますかね。

以上です。
いかがだったでしょうか?
ファ美肉おじさんは原作はまだ続いていますし、円盤の売上次第ではアニメ二期もあるかもしれません。応援よろしくお願いします。

それでは、またどこかで会う日まで。
さようなら。