はじめましてこんにちは。
よく来たな。
私の名前はモサ。
しがないきらら好きだ。
ぼっち・ざ・ろっく!の勢いが止まらない。特にアニメの5話が放送されてからがそれが顕著である。我々はその謎を探るためにジャングルの奥地へと向かった。
サムネ用画像
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— TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」公式 (@BTR_anime) 2022年11月5日
#ぼっち・ざ・ろっく pic.twitter.com/ceV09gp1IM
はい、そういう訳で今回は「ぼっち・ざ・ろっく!、5話で人気爆発したのは何でだろ?」ということについて解説していきます。そんな大した話はしてないので気楽に読んでほしい。
さて、本題に入る前に「本当に5話はターニングポイントなのか?」ということについて説明しないといけないと思います。何故私が5話がターニングポイントだと思ったか、その理由は「このブログのアクセス数」である。
何ということでしょう、5話放送後(11/6)は放送前よりアクセス数が倍になっています。ちなみに1話放送後も放送前の倍になっていましたので、何と一ヶ月で実質4倍です。何それ怖い。
ブログのアクセスがぼちろアニメ放送以降がそれ以前の倍になっていて、細かい小細工より流行りに乗ることの大切さを噛み締めている。 pic.twitter.com/GmKNASQmvU
— モサ (@mosa0019) 2022年10月12日
正直、Twitterのリンクはまるで踏まれている形跡が無いのでお前ら一体どこから来たんだとは思っていますが、まず間違いなくぼっち・ざ・ろっく!の記事を読んでくれている人が増えており、引いてはぼっち・ざ・ろっく!に関心を持っている人がそれだけ増えてきたと言えるのではないでしょうか。では何故このタイミングなのか?その疑問がこの記事を書くきっかけとなりました。
それでは、前振りはこれくらいにしてそろそろ行ってみましょう。
①ハイクオリティな演奏シーン
5話では結束バンドが4人揃ってから実質初めての演奏シーンが描かれました。演奏シーン自体は1話でもありましたが、その時は喜多ちゃんがいなくてボーカルが無かったりぼっちちゃんが完熟マンゴーだったりとかなり不完全でしたしね。あと、ボーカル付きの結束バンドの曲はOPとEDで流れているので完全に初かと言われると少し微妙ではあるのですが、まぁ本編では間違いなく初なので許して欲しい。
さて、まず曲についてですが、この曲の作詞は前の4話でぼっちちゃんが書いたものです(実際の作詞はZAQ氏)。「ギターと孤独と蒼い惑星」というタイトルのこの曲は、音楽を通して自己のあり方を問う、非常にぼっちちゃんらしい曲となっていますね。歌っているのは喜多ちゃんですが。
あと、やはり触れなくてはいけないのは演奏についてですね。私はアニメで楽器を弾くシーンで、こんなにも指先を丁寧に描写したりタイミングがバッチリなのはもしかしたら初めてかもしれません。この演奏シーンがどうやって作られたのか、現時点では私にはさっぱり分かりませんが、後々どこかの媒体で明らかになるかもしれませんので期待したいですね。
総合的に見て、今回の演奏シーンは驚くほどストレートかつハイクオリティな「バンド」だった、と言えるのではないでしょうか。変化球ではなく堂々と正面からバンドをお出ししてきた、それはこのアニメの揺るぎない「自信」なのかもしれません。
また、この演奏シーンはこれまでのキャラの言葉に説得力を与えました。「売れてチヤホヤされたい!」「武道館に行くんだ!」という言葉は、悪く言えば中身の無い形だけの言葉に聞こえてしまいます。しかしこの演奏シーンをお出しすることで、こいつらは本当に音楽で頑張りたいんだな、ということを視聴者に分からせたのだと思います。実際に心動かされた人も多かったのではないでしょうか。
②作品の方向性を示した
昨今はアニメが過剰供給されているとも言われていますが、実際、放送されているアニメを全部観ているという人はほとんどいないのではないでしょうか。そのため多くの人は「○話切り」という形で自分に合わないと感じたらサッと観るのを止めてしまうようです(○に入る数字は人によって異なる)。
さて、ぼっち・ざ・ろっく!についてですが、当たり前ですが原作既読者はどんな話なのかは大体分かっているのですが、アニメから入った人はこの作品は一体どこに向かっているのか?というのは最初は手探りの状態です。きらら系だしゆるっと進んでいくのではないか?突然ゾンビが出てくるのではないか?とか思った人もいるかもしれません(後者はねーよ)。
そんな中で放送された5話ですが、まず初めにライブに出させてくれと頼んだ虹夏ちゃんが店長にあっさりと断られます。「一生仲間内で楽しくやってろよ」とまで言われてしまいます。その後なんやかんやあってオーディションを受けることになるのですが、それに向かっていく中でメンバーたちは「成長とは何か?」「夢とは何か?」ということにぶつかっていきます。そうして悩んだ先に今出来る最高の演奏をし、見事オーディションに合格するのでした。
この5話を通じて、この作品は「仲間内で楽しくやるだけではない」ということが示されます。オーディションに合格し、ライブに出て、もっと大きな舞台に進むんだ、ということがこの作品の方向性なのです。これにより、悪く言えばこの作品を「舐めていた」人たちも、オイオイこいつらマジじゃねぇか、ということに気がついたのだと思います。
方向性の内容については、別に何が良くて何が悪いというものではありません。ただ、どちらに向かうかはそれなりに早めに視聴者に提示されなくてはこちらとしても困ってしまいます。それがこの作品では5話だったということです。
上の○話切りの話に戻るのですが、万人に受け入れられる作品なんてものは中々難しいものです。誰にだってどうしたって好き嫌いがあります。切ってしまった人もいるでしょう。ですがそうは言っても、「これはあなたのための物語です」と言っている(ように聞こえる)作品は確かにあるのです。そういう作品はやはり強いですね。別に全ての作品がそうあらねばならない訳ではありませんが、やはりこれだけ反響があるということは、そう感じた人が多かったのではないでしょうか。
ぼっち・ざ・ろっく!は、きららアニメの中では割とマイナー寄りの「世界が広がっていく」タイプの作品です。「はるかなレシーブ」とか「球詠」といったスポーツ系の作品の方にむしろ近いんですね。ですので放送前は「きららっぽい内容を期待していた人には合わないんじゃないかな……?」とか心配していたのですが、蓋を開けてみたら別にそんなことはなかったですね。個人的にはきららアニメにそれほど親しみの無い層にどれだけ浸透しているかが気になりますが……
③ギャグ
おい、最後に挙げるのがこれで本当にええんか。
ぼっち・ざ・ろっく!はシリアスな話や音楽だけが見所ではありません。やはりギャグの面白さもこの作品を下支えしています。特筆すべきはぼっちちゃんの奇行ですね。例を挙げたら切りが無いですが、ぼっちちゃん特有の不器用さが生み出す数々の奇行や妄想は間違いなくこの作品の重要なアクセントです。5話では特にダムの放水シーン(実写)が印象的でした。この作品はギャグにも全力なのです、それを抜いては語れないのです。面白かったな、次も観てみようかな、と思えるのはギャグの面白さもあってのことですね。
以上です。
いかがだったでしょうか?
私は原作狂信者ですので、アニメ初見の人がどういった感想を持つのかは気になっていたのですが、実際に大きなムーブメントになっているのを目の当たりにして、アニメ自体の出来が良いこともありますが、どこがみんなに刺さったのかを考えるのは非常に興味深かったです。もしかしたらすぐに第二、第三のターニングポイントがきてしまうかもしれませんが、まぁその時はその時さね。
それでは、またどこかで会う日まで。
さようなら。