まんがタイムきららの表紙について〜最新の傾向と対策〜

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

「あぁ、まんがタイムきららの表紙の傾向が知りたい……!」

そう思ったことが誰もが一度はあると思います。(いや無いですけど……)

そういう訳で、今回はまんがタイムきららの表紙について、この直近5年間で非アニメ化作品は何回表紙になっているか?ということについて調べていきたいと思います。ちなみに似たようなことを5年前にもやっていますので、気になった方はそちらもご参照下さい(↓リンク貼っておきますね)。

https://mosa0019.hatenablog.com/entry/2019/02/19/190602

 

それでは、行ってみましょう。

 

○調査方法

・確認資料:きらら公式HPバックナンバー

・調査対象号:2019年4月号〜2024年3月号

・アニメ化作品と非アニメ化作品の区別:2024年2月8日現在でアニメ化が発表されていない作品を非アニメ化作品とした。(表紙になった当時はアニメ化が発表されていなくても、後にアニメ化が発表されていれば遡ってアニメ化作品と判断してカウントしています)

 

まんがタイムきらら

まずはきらら本誌ことまんがタイムきららからである。最初に結果を言ってしまうと、非アニメ化作品の割合は45%(27/60)でした。5年前の5年分の集計では28%(17/60)だったので、約17%アップである。

それでは、非アニメ化作品を個別に見ていこう。

 

・甘えたい日はそばにいて。(1回)

 

・奥さまは新妻ちゃん(6回)

 

けいおん!Shuffle(5回)

 

・一畳間まんきつ暮らし!(4回)

 

・むすんで、つないで。(3回)

 

・推しごとびより/ぎんしお少々(合同表紙)

 

・しあわせ鳥見んぐ(4回)

 

・えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜(1回)

 

・それでは、ステキなセッションを。(1回)

 

・好都合セミフレンド(1回)

 

比較的複数回表紙になっている作品が多く、けいおん、まんきつ、鳥見、セフレはまだ連載中であるのも特徴的ですね。

 

まんがタイムきららMAX

次はまんがタイムきららMAXです。これも結果から言うと、非アニメ化作品の割合は32%(19/60)、前回の集計では2%(1/60)だったので、なんと約30%の大幅アップです。

さて、これも個別に見て行きましょう。

 

・魔王城ツアーへようこそ!(1回)

 

社畜さんと家出少女(1回)

 

・初恋*れ〜るとりっぷ(1回)

 

・旅する海とアトリエ(1回)

 

・しょうこセンセイ!(1回)

 

・わたしを球場に連れてって!(2回)

 

・いのち短し善せよ乙女(1回)

 

・瑠東さんには敵いません!(1回)

 

・妖こそ怪異戸籍課へ(1回)

 

・ぬるめた(1回)

 

・コンビニ夜勤のあくまちゃん(1回)

 

・ななどなどなど(1回)

 

メイドさんハジメテの友達(1回)

 

・ギャルとネクラの吸血関係(1回)

 

・アイドルビーバック!(1回)

 

・わからせろ!ナマイキツネ様(1回)

 

・性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。(1回)

 

・エイティエイトを2でわって(1回)

 

1回のみの作品がほとんどですね。

 

まんがタイムきららフォワード

続いてまんがタイムきららフォワードです。結果から言いますと、非アニメ化作品の割合は47%(28/60)、前回は12%(7/60)だったので、こちらも35%の大幅アップです。

個別に見て行きましょう。

 

・ちょっといっぱい!(4回)

 

・SA07(1回)

 

・観音寺睡蓮の苦悩(1回)

 

・中央線沿線少女(1回)

 

・キミと家族になるまで(1回)

 

アネモネは熱を帯びる(5回)

 

・追風のジン(2回)

 

・すぱいしーでいず!(1回)

 

・ももいろモンタージュ(3回)

 

・色んな女の子とキスをしていたら百合キスに目覚めてしまいました…。(2回)

 

・ほうかご再テンセイ!(2回)

 

・魔法使いロゼの佐渡ライフ(2回)

 

異世界サウナへようこそ!〜ルナちゃんはととのいたい〜(1回)

 

・花唄メモワール(2回)

 

比較的最近の作品でも複数回表紙になっていますね。

 

まんがタイムきららキャラット

最後にまんがタイムきららキャラットです。結果は、非アニメ化作品の割合は27%(16/60)、前回は0%(0/60)でしたので、これは率以上に驚きの結果かもしれません。

個別に見て行きましょう。

 

・紡ぐ乙女と大正の月(5回)

 

・mono(2回)

 

・ばっどがーる(2回)

 

・ササエルの中には誰もいない(1回)

 

・またぞろ。(1回)

 

・たくあかっ!(1回)

 

ごきげんよう、一局いかが?(2回)

 

・ひよ&びびっと!(1回)

 

・のけもののまち(1回)

 

かつて、キャラットの表紙はアニメ化作品しかなれない、などと言われていたものですが、それは完全に過去の話になったようです。

 

○まとめ

・きらら本誌:45%(前回28%)

きららMAX:32%(前回2%)

・きららフォワード:47%(前回12%)

・きららキャラット:27%(前回0%)

・合計:38%(前回10%)

 

今回の調査では四誌全てで非アニメ化作品の割合がアップするという結果となりました。きらら本誌とフォワードは約2回に1回、MAXとキャラットも10回に3回は非アニメ化作品が表紙になっていると言えますね。全体で見れば3回に1回くらいの割合です。前回の調査では10回に1回でしたので、何と3倍以上です。これは明らかに傾向・方針が変わったと言ってもいいのではないでしょうか?

 

○考察

・人気がある作品は順当に

新妻ちゃん、けいおんアネモネ、つむつきなど、アニメ化はしていないが人気の作品は順当に定期的に表紙になっている(なっていた)印象です。過去にも棺担ぎのクロなどは定期的に表紙になっていましたので、その系譜かもしれませんね。勿論、これらは今後アニメ化する可能性もありますが。

 

・MAX単発多すぎ問題

ここで各雑誌の表紙になった非アニメ化作品の作品タイトル数を見て行きましょう。

きらら本誌:11作品

きららMAX:18作品

きららフォワード:14作品

きららキャラット:9作品

ここではMAXがトップになりました。これはどういうことかというと、上でも述べた通り1回だけ表紙になったという作品が凄く多いということです。表紙になったタイミングは大体コミックス1巻か2巻が発売になるタイミングですね。

MAXもかつては非アニメ化作品はほとんど表紙になれない雑誌でしたが、前回の記事を書いたきっかけでもある2019年4月号にぼちろが表紙になって以降はタイミングが合えば若い作品でも積極的に表紙にしている印象です。まぁぼちろ以降の作品は大体続いていないんですけどね……

 

フォワードサイクル

フォワードはストーリー漫画雑誌でコミックスが出るスパンが短いこともあり、割と最近の作品でもコミックスが出るタイミングで代わりばんこで表紙になっています。今回の調査ではフォワードは47%と四誌の中で最も割合が高く、一番非アニメ化作品が表紙になれるハードルが低い雑誌とも言えるでしょう。

 

キャラット伝説(?)

上でも書いた通り、キャラットはかつてアニメ化作品以外は全くと言っていいほど表紙になれない雑誌でしたが、だが今は違う!(ギュッ)、というのはさておき、他の雑誌と歩調を合わせるように非アニメ化作品の表紙も増えています。ただ、それでも今回の調査では27%と四誌の中では最低でしたので、まだ過去の名残があるのかもしれません。

 

・電子の影響?

非アニメ化作品の割合の増加を語る上でよく言われているのが「電子書籍で買う人の割合が増えたからだ」というものです。どういうことかと言うと、電子書籍で買ってる層は大体定期的に購読している人なので、表紙が何であっても購入判断には関係ない、つまり作り手側は以前より自由に表紙の作品を選べる、という論です。これが本当かどうかは知りませんが、実際割合は上がっているので一つの理由であってもおかしくはありません。まぁでも、表紙があの作品だから紙で買おう!って人はどれくらいいるんですかね?

 

・そもそも

きらら本誌:4作品

きららMAX:2作品

きららフォワード:3作品

きららキャラット:5作品

これは何の数字だかわかりますか?はい、今現在各雑誌で連載中のアニメ化作品の数です。MAXはぼちろとごちうさしかいないんですね。MAXの割合が上昇したのはこういった事情があるのかもしれません。

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

今回の記事の趣旨はあくまで現状の調査であり、特にこの結果を持って何か物申したいということはありません。果たして次の5年はどうなるでしょうか?上がるのか、下がるのか、そういったとこに注目して雑誌を読むのも面白いかもしれませんね。

 

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。

まんがタイムきららフォワードのどうでもいい小ネタを一つ

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

君はまんがタイムきららフォワードの表紙をじっくり見たことがあるだろうか?見たことが無い人は今すぐじっくり見て欲しい。具体的に言うと一番上の辺りを。

 

 

ここ、ここだよ。

ほら、何か英語で書いてありますね。実はきららフォワードは毎月ここに違う文が入っているのです。知っていましたか?

さて、ここの文章、実はこういった変遷を経ています。

・〜2018/12

VISUAL STORY COMIC MAGAZINE

・2019/1〜2023/10

VISUAL STORY ○○ COMIC

・2023/11〜

VISUAL STORY ○○ COMIC MAGAZINE

○○には表紙の作品ごとに違った単語が入ります。

これを見ていただければ分かる通り、2019年1月号以降に作品によって単語が変わる仕様になりました。現在は少し単語が増えていますが仕様自体はそのままです。

さて、そこで今までのパターンをズラーッと並べてみようかと思いましたが、ただ並べるだけではつまらないので、クイズ形式にしたいと思います。文字数だけは教えるので、それぞれの作品に当てはまる単語を予想してみて下さい。全部で20作品です。

 

・球詠:○○○○○○○○

がっこうぐらし!:○○○○○○○○

はるかなレシーブ:○○○○○ ○○○○○○/○○○○○ ○○○○○○○○○○

・ちょっといっぱい!:○○○○○○○

・スローループ:○○○○○○○

夢喰いメリー:○○○○○○○○/○○○○○○○○○

・マギアレコード:○○○○○○○/○○○○○○

・SA07:○○○○○○

・観音寺睡蓮の苦悩:○○○○

・中央線沿線少女:○○○○○ ○○○○○○○

・キミと家族になるまで:○○○○○○○

アネモネは熱を帯びる:○○○○

・追風のジン:○○○○○○/○○○○○

・すぱいしーでいず!:○○○○○

・ももいろモンタージュ:○○○○○○○

・色んな女の子とキスをしていたら百合キスに目覚めてしまいました…。:○○○○

・ほうかご再テンセイ!:○○○○○○/○○○○○○

・魔法使いロゼの佐渡ライフ:○○○○ ○○○○○○/○○○○

異世界サウナへようこそ!〜ルナちゃんはととのいたい〜:○○○○○

・花唄メモワール:○○○○ ○○○○○○/○○○○ ○○○○ ○○○○○○

 

おや、何だか1作品に2つ答えがあるものがありますね(スラッシュで区切られているところは2パターンあるという意味です)。そこはどちらか1つでも当たればいいですよ。

それでは、シンキングタイム、スタート!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

分かりましたか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは、答え合わせです。

 

・球詠:BASEBALL

がっこうぐらし!:SURVIVAL

はるかなレシーブ:BEACH VOLLEY/BEACH VOLLEYBALL

・ちょっといっぱい!:IZAKAYA

・スローループ:FISHING

夢喰いメリー:DREAMING/NIGHTMARE

・マギアレコード:MAGICAL/MAGICA

・SA07:OTASA-

・観音寺睡蓮の苦悩:LILY

・中央線沿線少女:SWEET MEMORY

・キミと家族になるまで:ROMANCE

アネモネは熱を帯びる:LILY

・追風のジン:OIKAZE/NINJA

・すぱいしーでいず!:CURRY

・ももいろモンタージュ:PAINTER

・色んな女の子とキスをしていたら百合キスに目覚めてしまいました…。:LILY

・ほうかご再テンセイ!:TENSEI/ISEKAI

・魔法使いロゼの佐渡ライフ:SADO ISLAND/SADO

異世界サウナへようこそ!〜ルナちゃんはととのいたい〜:SAUNA

・花唄メモワール:TIME TRAVEL/TIME TIME TRAVEL

 

あなたは何問正解出来ましたか?

 

・LILY使われすぎ問題

3作品に使われています。やっぱりきららフォワードは百合雑誌なんだね。

 

・それは英語じゃない

よく見ると「IZAKAYA」とか「OIKAZE」みたいなただのローマ字読みも混ざっています。もう少し頑張れ。

 

・何で変わった?

上でも少し触れていますが、作品によっては前に使われた単語から変わっているパターンもあります。しかも1作品や2作品じゃないので、多分何らかの意味があるというより、単純に前に使った単語を忘れて適当に付けただけのような気がしますね……

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

今回は本当に小ネタですね。頭の片隅に覚えておいたりすぐに忘れたりしましょう。

 

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。

【あけまして】2023年を振り返る&2024年を予想する【おめでとうございます】

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

新年一発目の更新はいつもやってる去年の振り返りと今年の予想です。忘れないうちに一年のことを思い出そうな。

ちなみに最初に個人的な話をするのですが、拙ブログの記事更新回数は2023年は11回でした。2022年は38回だったので激減っちゃあ激減なんですが、これは2022年はぼちろアニメ放送中にハッスルしてただけなので元のペースに戻っただけです。そんな時もある。

それでは、行ってみましょう。

 

○2023年を振り返る

・2023年のきららアニメ

2023年は10月から星屑テレパスのアニメが放送されました。アニメとは関係ないところで雷門瞬が尊厳陵辱されていたことはよく覚えています。

2023年のきららアニメはこの一作だけでした。そして2023年中には新規のアニメ化が一件も発表されないという年にもなりました。これは軽く調べた限りでは、最初にひだまりスケッチがアニメ化して以降では初めてのことではないかと思います。割と切れ目無くアニメ化を続けてきたきららアニメとしては現状は少し異例のことだと思いますが、こればっかりは外野がとやかく言ってもしょうがないので今後の展開に期待したいですね。

 

・2023年のぼっち・ざ・ろっく!

2022年にアニメが大ヒットしたぼちろですが、2023年の動きを軽くまとめてみましょう。

4月:アニメイベント実施

5月:ライブイベント実施、来年劇場総集編をやることを発表

8月:舞台版が開演、コミックス6巻発売

11月:ライブイベント映像の映画館での上映を実施

その他細かい出演情報やイベント情報は挙げたらキリが無いのですが、とにかく2023年もぼちろは絶え間なく話題を提供してくれてましたね。個人的にも8月には東京に行って下北沢と金沢八景に行って舞台を生で観れたことは良い思い出になりました。それはそれとしてリアイベに一回くらいは抽選に当たって欲しいです。

 

・きららファンタジアサービス終了

2023年2月にきららファンタジアはサービス終了しました。約5年間のサービス期間でしたが、原作者による新規のイラストが大量に供給された点は間違いなく嬉しい点だったと思います。

 

まんがタイムきらら20周年

2023年11月発売号でまんがタイムきららは創刊20周年を迎えました。周年に合わせて実施されたことは、小冊子の付属、読者からの感想文の募集と誌面での掲載、そしてきらら展FINALの開催が発表されました。きらら展は時期がいつになるのか、内容はどうなるかなど気になる点が多いのでこれも続報が楽しみです。

 

・止まらない値上げ

きららの雑誌の方は2023年1月に420円に値上げしたのですが、更に2023年8月には470円に値上げ、コミックスの方も2023年8月には990円に値上げとなりました。値上げ自体は物価の上昇ですとか原材料費の高騰、需要の減少など様々な要因があるので一概には言えないのですが、一消費者としては大変だなぁというのが率直な感想です。こういうのって一度上がるとまず下がらないですからね……

 

○2024年を予想する

・2024年のきららアニメ

2024年は4月からゆるキャン△三期の放送が予定されています。また、ぼちろアニメ総集編が5月と8月に劇場公開が予定されています。ゆるキャン△は三期からスタッフが入れ替わっているのが楽しみでもあり不安でもありですね。ぼちろは前後編をどこで分けるんだ……?という点だけは気になっています。

 

・次のアニメ化は?

タイミングや状況を考えると、現在候補と言えるのは、しあわせ鳥見んぐ、ばっどがーる、ももいろモンタージュ、辺りでしょうか。個人的にはもっと挙げたい作品はあるのですが、作者の体調が万全で無かったり、ちょっとタイミング過ぎちゃったかな……という感じがあったりで難しいところです。まぁ予想外のところからアニメ化が飛び込んできても全然オッケーですけどね。

 

・雑誌の存続について

2023年はきらら含む芳文社内ではそれほど動きはありませんでしたが、他社を見てみると紙の雑誌の休刊が相次ぎました。上の値上げのところでも少し触れましたが、今はどこも売り上げの見込めない紙の雑誌を続けられる余裕はないということなんでしょうね。

さて、そんな中できららの話ですが、個人的にはきらら展が終わるまではきらら雑誌の再編等は無いと思っています。タイミングが悪いですし、印象も悪くなりますからね。ただ、逆に言えばきらら展終了後に何らかの動きはあっても不思議ではないと思っています。

きららの魅力は雑誌を4つ持っていることで多数の作品を抱えており、その中からヒット作を生み出すことが出来ることだと思っています。ただ、雑誌を4つ抱えるリスクと、ヒット作を生み出すリターンを考えた時、そのリスクとリターンが釣り合わないとなったら、雑誌の数を減らすという動きもあり得なくはないでしょう。

現在は作品を発表するだけなら漫画アプリ等のWebで発表することも一つの方法となっています。ただ、漫画アプリは、ジャンプ+レベルの規模であれば良いですが、それ以下の中堅〜弱小アプリではアプリ自体のブランド力はまだまだ足りてないと思います。何が言いたいかと言うと、「あの雑誌に載りました!」と「あの漫画アプリに載りました!」ではまだまだ雲泥の差があるということです。

これからは紙の雑誌は少数精鋭になり、残りは全部Webへ、何てことも無くはないかもしれないですね。

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

何はともあれ良い年になって欲しいですね。それぞれの出来る範囲で頑張りましょう。私も何か新しいことに挑戦してみたいところです。

 

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。

水着BBちゃんで90++をクリ殴り周回する理論構築

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

久しぶりのFGO記事だね。というか今年初だね。今年はFGOのモチベだだ下がりだったからね、しょうがないね。

 

 

この記事を書いている2023年12月28日現在、FGOはクリスマスイベント開催中であり、形式はボックスガチャとなっております。今年のクリスマスは7日目まで推奨レベル90と90+のクエストが毎日入れ替わるなど新たな試みもあり、7日目以降は90++のクエストも解放されています。

さて、この記事はタイトルにもある通り、90++を水着BBちゃんのクリ殴りで周回しようというものです。最初はXに書こうと思ったのですが、長くなりそうなのと後で見返せなくなるのは嫌なのでこっちに書きました。基本的には今回のイベントの90++にのみ対応するものとなっていますが、基本の考えは今後のクエストにも適用出来ると思います。多分ね。

それでは、行ってみましょう。

 

①パーティー編成

 

まずはパーティー編成です。

その前に前提となる話をしますが、今回のイベントで水着BBちゃんは特攻を貰っており、その率は攻撃力50%アップです。この特攻は大きく、それ故に今回水着BBちゃんを使おうと思ったのですが、逆に言えば特攻が無い場合に無理矢理使うのはまぁまぁ大変ということですね。それは覚えておきましょう。

そして前提その2ですが、水着BBちゃんは可能な限り強くしておきましょう。当たり前ですね。私は絆以外は全てMAXにしています。足跡とかも意外と馬鹿になりませんよ。リソースをガンガン注ぎ込め。

さて、ようやくパーティー編成の話に入りますが、使うのは前4人までです。サポートは道満一択、マスター礼装はオダチェンが出来るもの指定となります。鯖に付ける礼装はボックスガチャなので自由度はありません。これも当たり前ですが可能な限り凸っておけ。

サポート道満はスキルマ+アペンド2MAXが条件です。まぁ道満も強い鯖ですので出している人は多いでしょう。普段から道満を出している人とフレンドになっておくと良いですね。自前の道満とマーリンもスキルマは当然です。

基本的な考えはいたってシンプルで「W道満とマーリンでひたすら水着BBちゃんをバフってクリ殴りする」というものになります。シンプルですね。このパーティーの特徴としては「キャストリアもオベロンもいらない」となるでしょうか。キャストリアもオベロンも優秀な鯖ですが、優秀過ぎてもう絆MAXだ、飽きてもう使いたくない、という人もいるかと思います。そんな時はこのパーティーですぞ(スッ)。

 

②基本運用

そもそも何故、人はクリ殴り周回をするのでしょうか。メリットとしては宝具を使わなくて良いので時間を短縮できる、デメリットはカード配りがランダム故にあまりにも配牌がクソだと3ターン周回を失敗する可能性があることですね。

さて、そこで今回の水着BBちゃんですが、水着BBちゃんを使う理由としては上記のメリットとデメリットを少しずつ薄められることにあります。具体的に見て行きましょう。

まずメリットの時間短縮ですが、今回の周回では宝具は2回使わないといけないので、言うほど時間短縮にはなりません。ですので時間短縮を最優先する場合は他の方法を考えたほうが良いですね。

次にデメリットについてですが、水着BBちゃんにはカード固定化スキルがあるため、運要素を極力減らすことが出来ます。これはどういうことかというと、FGOは1体の鯖は必ず5枚のカードを持っており、3ターンの間に必ず5枚全部が配られるシステムになっています(デスチェンするとリセットされる)。つまりクリ殴りで3ターン周回する場合、「一番良いカードの配られ方をしたターンの組み合わせを確実に3ターン目に持ち越すことが出来る」ということになります。この辺は少し複雑なので後の実践編でまた詳しく解説します。

さて、一番大事なカードを固定化するタイミングですが、「水着BBちゃんのバスターを含む2枚以上のカードが配られたら固定する」となります。逆に固定してはいけないパターンですが、「水着BBちゃんのカードが1枚のみ(それがバスターであっても)」「バスターを含まない2枚(アーツアーツ、又はアーツクイック)」となります。これは何故かと言うと上記の通り3ターンのうちで必ず水着BBちゃんのカードは5枚配られ、その中にバスターは2枚あるので、「1ターン目に来なかったら2ターン目か3ターン目には必ず来る」からです。また、2ターン目の時点で3ターン目に配られるカード構成は確定するので、2ターン目に固定する場合は3ターン目とどちらが良いかをよく考えましょう。

しかしここで例外の話をしますが、「アーツアーツクイック」の3枚が来た場合は固定するのもアリです。何故なら、最悪の配られ方は「バスター」「バスター」「アーツアーツクイック」という配られ方だからです。1ターン目がアーツアーツクイックだった場合、2ターン目以降にバスターが2枚重なるパターンもありますが、もしバラけた場合は3ターン目がかなり苦しくなります。そのリスクを避ける意味ではアーツアーツクイックの時点で固定するのもアリという話です。勿論、2ターン目にアーツアーツクイックが来て3ターン目にバスター2枚が確定してるならスルーで良いですよ。

 

③実践編

言葉だけでは分かり辛いので、実際のパターンを見ながら動かし方を覚えて行きましょう。

 

・1パターン目

 

1ターン目に水着BBちゃんのバスターが2枚来ました。これは最高ですね。当然ここで固定化します。なお、オダチェンすると固定化が解除されてしまうので、固定化はオダチェンしてからにしましょう。

片方の道満のスキルを全部使い、オダチェンでマーリンと交代、水着BBちゃんスキル3でカードを固定します。後はもう片方の道満のスキル2と3を使い、道満の宝具です。バフが乗っているので宝具だけで倒せるでしょう。可能ならクイックチェインで星を稼いでおけ。

2ターン目は水着BBちゃんのクリ殴りのみで突破です。ここで水着BBちゃんのスキル1と2、マーリンのスキル1と2を使いましょう。固定したカード構成にもよるのですが、出来ればクイックを切って少しでも星を上乗せしておきたいところです。

 

 

3ターン目はこんな感じになります。残りのスキルを全部使い、宝具とカード2枚でチェインを組んで削りきります。

 

・2パターン目

 

 

今回は1ターン目で水着BBちゃんのカードはバスター1枚しか来ませんでした。ここはスルーです。両方の道満のスキル2と3を使い宝具で突破しましょう。

 

 

2ターン目はバスターとアーツが1枚ずつ来ました。ここで固定しましょう。マーリンとオダチェンした後に固定し、ついでに道満のクイックも切って星を稼いでおきましょう。

 

 

3ターン目はこんな感じに。そのまま殴って終了です。

 

・3パターン目

 

1ターン目はアーツ2枚でした。スルーです。

 

 

2ターン目はバスター1枚です。これで3ターン目にバスターとクイックが1枚ずつが確定したので、ここでも固定はしません。

 

 

3ターン目はいつも通り宝具からのチェインで締め。ちょっと星が心許ないかな……?

 

④余談

・マイティチェインどうよ

マイティチェインは殴り主体の鯖にとってはかなりプラスとなっているのは間違いありません。それは水着BBちゃんも例外ではなく、宝具アーツクイックで火力が出せるのは有り難いですね。

ただ、そうは言ってもやはりバスターでクリティカルさせるのはとても強いです。特に今回の編成ではマーリンを採用しており、バスターバフがかかっていますので更にバスターの火力が上がります。やはりバスターは正義なんだよね。

 

・星が足りない……?

水着BBちゃんはスター集中スキルを持っているので、それなりの星数でもちゃんと全部吸ってくれます。ただ、そうは言っても倍率が極端に高い訳ではないので油断は禁物ですね。

今回の周回では1ターン目は道満の宝具で、2ターン目以降は水着BBちゃんのスキル3で星を稼ぐことが出来ますが、3ターン目までカードを固定出来なかった場合、スキル3を使えないのでちょっと3ターン目の星数が足りなくなることもあります。2ターン目に上手いことクイックで星を出しておきたいところですが、こればっかりは運任せですな。普通の周回だったら礼装でカバー出来るんですけどね。

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

今回は個人的な備忘録も兼ねています。どこかに書いておかないと忘れちゃいますからね。もっと強いサポート鯖を実装してもええんやで〜。

 

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。

「好都合セミフレンド」を読んで今日からお前もセみフレんどだ

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

2023年もあと少しで終わろうとしているな。しかし来年のことを考えるにはまだ早い。何故かって?それは12/26に「好都合セミフレンド」の1巻が出るからである。

 

サムネ用画像。

 

よって今回は好都合セミフレンドについて覚えて帰ってもらう。気を引き締めていくように。

それでは、行ってみましょう。

 

○好都合セミフレンドとは?

高校の入学を控えた久留真珠海(くるますうな)はどこにでもいる平凡な女の子……

 

こんな可愛くておっぱいデカい娘がどこにでもいる訳ないだろいい加減にしろ

寮生活初日、同室の子に挨拶しようと扉を開けた所、そこには半裸の女子を連れ込む常識人が!

 

常識人は高校初日に女を連れ込まない、それはそう

彼女の名前は浜薔薇輝子(はまなするか)、陽キャギャルだ。

それにしてもこの二人、ルビが無いと名前が読めねぇ……

ルカによると、人肌が恋しくて触れ合っていただけとのこと。それを聞いたすうなはルカにある提案をするのだった。

 

あっ、セフレって言っちゃったね

こうして二人は準友達「セミフレンド」となり、二人はそれぞれの思惑を秘めた好都合で合理的な関係となったのでした。めでたしめでたし(終わりません)。

 

○すうなの思惑

すうなはこれまで友達がおらず影が薄かった。高校に入ってからも事あるごとに色々なものから逃げ出して、中々周囲に馴染むことが出来ないのが現実である。

溶けるな

そんな彼女だが、しかし現状に満足している訳ではない。自分を変えたいとは思っているのだ。そんな時に出会ったのがルームメイトでセミフレンドであり、自分とは正反対の性格をしているルカだった。成り行きとはいえセミフレンドとなったことで、すうなはもっと積極的な自分になりたい、そしてルカの役に立ちたいと思うようになる。果たしてすうなは、ルカと真の意味での友達になれるのだろうか、そしてその時すうなはどうなってしまうのだろうか……?

 

○ルカの思惑

ルカは見た目だけはいかにも遊んでそうで頭が悪そうである。

ウェーイ

しかし実際は頭が良く、面倒見の良い娘である。

どうでもいいけど眼鏡姿もすっげぇ好き

そんな彼女だが、何故女を取っ替え引っ替えしてるのか?何故人肌恋しいと温もりを求めているのか?その詳細については未だ明かされていないが、どうにも只の女好きとしては思えない点も多々あるのが現状である。ルカもすうなと出会ったことで様々な影響を受けており、今後二人の関係はどうなっていくのか……楽しみですね!

 

○そして現れる第三者の思惑

そんな二人を見つめる第三者の姿。

彼女は二人の関係に一体何をもたらすだろうか?しかと見届けよう!

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

繰り返しになりますが好都合セミフレンドのコミックス1巻は12/26発売です。忘れないうちに予約とかしておくと尚グッドですよ。

 

 

ちなみにコミックス発売に合わせてメディコスとかゲーマーズとかからグッズも大量に出ますので、良かったらそちらもチェックしてみて下さい。ちなみに私は破産することが確定しています。嬉しい悲鳴。

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。

「きらら」と「配信者」の関係が有りそうで無さそうな話

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

世はまさに大配信者時代。お前が好きな配信者やVTuberは何人いますか?ちなみに私は0人です。書くの止めちまえこんな記事。

それはさておき、今という時代が配信者に溢れていることは間違いありません。聞くところによると日本国内のVTuberの数はイラストレーターよりも多いとか。もはや猫も杓子もVTuberである。

さて、何でこんな話をしているのかというとまぁタイトル通りなんですが、今回はきららにおける動画配信ものや配信者の扱いについて調べてまとめようというものです。単独の作品についてではなく総論めいた話をする訳ですが、この手の記事は下調べがクッソ面倒であるということを知っておいて頂けると助かります。生暖かい目で見守って欲しい。

それでは、行ってみましょう。

 

①配信者の歴史

最初は本題に入る前に、日本国内の配信者にまつわる歴史を軽くまとめていきたいと思います。私は背景を大事にする男だ。

とはいえ一つ一つを丁寧に解説していく気はないので箇条書きでザッと流していきましょう。細かいところは各自で調べるように。

 

・2006年:ニコニコ動画がサービス開始。

・2007年:YOUTUBE日本版がサービス開始。

・2010年前後:ゲーム実況配信など、配信という形態が広く知られるようになる。

・2011年:HIKAKINが活動開始。

・2016年:キズナアイが最初の動画を投稿。「バーチャルYoutuber」という概念の先駆けとなる。

・2017年〜2018年:VTuber界隈が一気に盛り上がる。「電脳少女シロ」「ミライアカリ」「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」「輝夜月」がVTuber四天王として一般オタク層にも広く知られるようになる。また、現在のVTuber界隈の代名詞とも言える「にじさんじ」「ホロライブ」がスタートしたのもこの時期。

 

何か最後だけ長文になって申し訳ないが、その時期に色々あったのでしょうがないね。簡単に順番をまとめると、動画サイトが出来る→配信者が生まれる→VTuberが生まれる、という流れである。別にテストには出ません。ちなみにどうでもいいことですがこの流れを見ればある程度は察すると思いますが、VTuberの中の人の大半はその前に顔出しの配信者をやっていた人だということはまことしやかに言われています。どうでもいいですね。

 

②きららにおける配信者を題材にした漫画

さて、ようやくきららの話に入ります。ここではきららにおける動画配信、又は配信者が重要な位置を占めている漫画を紹介していきましょう。ちなみに単発回でチョロっと触れただけとか、サブキャラがやってるだけとかいうのは除いていますが、もしかしたら何か抜けてるのがあったらゴメンね。

 

・合体アイドル!スノウちゃん

ぷらぱ氏はR-18!の方が有名なのでこっちはちょっと影が薄いかもしれない。一人のアイドルを四人がそれぞれ役割分担して演じているという話であり、バラバラな四人の奮闘を面白く描いています。

 

・みらいちゃんねる

女装した少年が動画配信する話。正直ショタが女装しておねショタやってたことしか覚えていない。

 

・本日わたしは炎上しました

炎上系Youtuberを題材にした漫画だったが、作者が炎上したため1巻も出ずに打切りとなった。そんな伏線回収はいらない。

 

・しあわせ鳥見んぐ

メインとしている題材はバードウォッチングなので入れるかどうか迷いましたが、「主人公が鳥の着ぐるみを着て鳥を紹介する動画を撮っている」という点は無視するにはデカすぎたのでやっぱり入れました。

 

・お姉様のVな事情

隣の綺麗なお姉さんが実は酒クズ系VTuberだった、という話。酒クズなので割と酷いネタが多いぞ。

 

・Vドルあーかいぶ!

元々アイドル志望だった主人公がVTuberを始める話。本作の特徴として「企業」「グループ」といった現在のVTuberを語る上では避けて通れない要素も取り入れられていることです。

 

・ひよ&びびっと!

人気Youtuberが隣に引っ越してきた!という話。あやもりんは割と体当たり系のYoutuberです。

 

・Vドライブ!

未知のウイルス「Vルス」を倒せるのはVライバーだけ!というファンタジーちっくなお話。配信で投げ銭してもらうとパワーアップするなど、どこか世知辛い設定も。ちなみにまだ始まったばっかりです。

 

さて、ここまでザッと触れてきましたが、ここでもう一つ触れておきたい作品があります。それはコレです。

この記事を書くために久しぶりに読み返したのですが、「あれ、こいつらタイトルの割に別に動画配信してないな……」ということにさっき気が付きました。だから上の方には入れなかったのですが、話の流れとして「動画サイトで見たものをやってみる」というものが多く、動画が作中においてとても重要な役割をしているということで敢えて触れさせてもらいました。ちなみに2巻は出ていません。

 

さて、これで大体触れておくべき作品には触れたのですが、これ以外にもある意味印象に残っているものを幾つか挙げておきましょう。

・ぼっち・ざ・ろっく!のぼっちちゃんは演奏動画を上げているが配信はしていない(はず)。ライバルグループのSIDEROSはチャンネルを持っている。

ステラのまほうでは同級生とのキスシーンを配信して炎上した奴がいた。

・monoでは様々な映えについて触れられる中で動画についても言及されることも多い。

・ササエルの中には誰もいないでは、PRとして動画配信する回も多い。

 

③総括(という名の本編)

やっと本番だぞ。

ここまできららと配信者についての前提知識を共有してもらったところで、いよいよ何となく私が思っていたことについて一緒に考えていきたいと思う。

 

「配信者を題材にしたきらら漫画って、何かすぐ終わらない?」

 

・そもそも論

上で挙げている作品の巻数を見れば分かる通り、配信を題材にした漫画は大体2巻以内で終わっています。唯一しあわせ鳥見んぐだけはまだ続いているのですが、コレは配信よりもバードウォッチングの方が比重大きいよな……と思っているので難しいところです。何できららの配信者漫画はすぐに終わってしまうのでしょうか。

と、ここまで話した上でそもそも論をするのですが、そもそも配信者を題材にした漫画って他社でもそんなにヒットした作品無くない?という意見です。これは私が知らないだけでどこかに名作があるのかもしれませんが……

 

・配信、配信者の魅力とは

これは配信者に一切ハマっていない私が考えるのが大変に大変な話なのですが、それでも無い頭を振り絞って考えていきたいと思います。

何故みんなは配信を観るのでしょうか?

勿論、その配信や動画が面白いというのはあるでしょう。しかし、昨今では配信者自体にファンが付くことは珍しくないどころか普通のことでさえあります。それは何故でしょうか。

私が考えた一つの理由は「双方向性」です。これはVTuberにより顕著だと思いますが、コメントを読んだり、リアクションをしたり、時には一緒にゲームをしたりと、VTuberはテレビの芸能人とかと比べるとより「距離が近い」存在と言えるのではないでしょうか。一方的に観測するだけではなく、コミュニケーションを取れる(ようにみえる)存在として、今までの有名人とはまた違うポジションとしてVTuberはいるのではないかと思います。

 

・つまりそれを漫画にすると

そのことを踏まえると、これを漫画や、漫画に限らず創作に落とし込むことは、実は凄く大変なことではないかと思います。

配信の魅力が上で挙げた双方向性にあるとしたならば、それを漫画でやろうとしたら読者の突っ込みや要望に即座に反応する漫画でなくてはなりません。無理だろ、それは、物理的に。

漫画に限らず創作は基本的に一方通行で作者から読者に供給されるものですし、一応読者の意見が作品に影響を与えることは無いことは無いでしょうが、それをメインスキームとする作品はあり得るのか?という疑問はあります。

つまり、創作という場は配信というテーマが非常に扱い辛いと言えるのです。

 

・もし漫画でやるなら

もし配信と同じ魅力を漫画で出そうとするなら、それは漫画家個人のファンになるようにするということですから、ルポ漫画やエッセイ漫画が近いのではないかと思います。これだったら読者の声をすぐに作品に取り入れたり、又は読者を作品に出すなんてことも出来そうですからね。

余談ですが、最近はイラストレーター兼VTuberという人も珍しくないですね。もう何が本業なんだかよく分からない人もいますが……

 

・配信者をメインキャラにするということ

話を若干戻しまして、配信者を漫画のメインキャラにした場合、当然ながら話の中心は配信に関することになります。それはそうですね。しかしここで一つ問題がありまして、配信者をメインキャラにすると「ありがちな話が多くなりがち」というものです。これはまぁ当たり前で、配信者で配信ネタをやる訳ですから当然配信あるあるネタが多くなるのですが、あるあるネタは共感を得やすいのと同時に新鮮味がないという欠点もあるんですよね。まぁこれは一概に全部駄目とも言えないので難しいところなのですが……

 

・「ひよ&びびっと!」の革新部分

最後に直近のきららの二作品についてもう少し詳しく触れていきたいと思います。まずはひよ&びびっと!です。

ひよ&びびっと!の革新部分は、あやもりんは有名人気Youtuberですが、それが作品の主題とは少しズレたところにある点です。この作品の主人公はあやもりんに憧れるひよであり、ひよはあくまであやもりんのファンなので動画に積極的に出演することはありません。つまりファン目線=読者目線に近いキャラであり、どうしてもいきなり愛着を持つことは難しい作中のキャラに自然と親近感を持たせてくれるキャラになっているわけです。勿論あやもりんはあやもりんで魅力的なキャラですが、それを引き立たせているのは間違いなく主人公のひよちゃんのおかげと言えるでしょう。

上でも少し書いた通り、配信者をメインキャラとする場合、どうしても配信者視点で話は進みがちです。しかし本作は視点を変えてファン目線で話を進めることで、Youtuberというテレビの芸能人とはまた少し違う憧れの人との距離感を描いていると思います。これも一つの新しい配信者漫画の形と言えるのではないでしょうか。

 

・「Vドライブ!」が示すVTuberの新たな可能性

もう一作品はVドライブ!です。こちらはVTuberを一つのシステムとして使っているのが特徴的です。これは作品の構成としてはむしろ魔法少女ものや変身ヒロインもののそれであり、敵が現れて変身してやっつける!、というニチアサとかではお馴染みの流れですが、その舞台装置としてVTuberを使っているということです。VTuberという「ガワ」を被ることと、変身ヒロインが「変身」することで正体を隠すということは本質的には同じことであり、そしてそれが力を与えてくれるという点はVTuberに新たな視点を与えていると言えるでしょう。

これは何万回と言われていることですが、現在のVTuberは完全にバーチャルな存在ではなく、生身の人間の仮初の姿という意味合いが支配的となっています。それが良いか悪いかはさておき、VTuberが現代の理想実現の一つの形であり、憧れの対象であるという事実は無視できません。それ故に「VTuberはヒーロー・ヒロインである」という側面を強調している点で本作は興味深いと言えますね。

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

この記事を書いたキッカケは真ん中ら辺で書いた通り、「配信を題材にした漫画ってそれなりにあるけど何か続かないよな〜」という想いであり、いつかどこかでまとめておきたいと思っていたので今回まとめました。最後に取り上げた二作品は長く続いてくれることを祈っています。

 

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。

無題

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今回は完全に私の個人的な備忘録なので他の人は頑張って察すること。

 

「はなまるスキップ」

友情とは、普遍的で絶対的なものである。友達とは、信頼・共感・肯定、そういったポジティブな感情を共有出来る関係のことである。そんなことは誰でも知っている、子供だって知っている、共同体を作って生活するような知能が有れば野生動物ですら知っているだろう。それくらい友情とは、ありふれていて、陳腐なテーマなのである。

本当にそうだろうか。本当に友情とは、そんなに簡単なものなのだろうか。

はなまるスキップに小川めぐりというキャラクターがいる。一言で言うとクズである。私は今からクズの話をする。小川めぐりは金持ちであることを鼻にかけ、他人の威を借りて威張り、常に他人を見下し、他人を信用していないキャラである。書いておいて何だがちょっとクズが過ぎると思う。良い所がまるで見当たらない。

だがしかし、私は小川めぐりのことが嫌いではない、むしろ好きである。何故私は小川めぐりのことが好きなのか、それは彼女が、私に友情について思い出させてくれたからだ。

私は小川めぐりほど性格は悪くなかったと思っているが、私も友達を作るのはあまり得意ではなかった。私は人と話すのが苦手だった、人に喋りかけるのが苦手だった、何かを主張するのが嫌だった、自分のことを話すのが嫌だった、誰かといるより独りでいる方が楽だった。

そんな私でも、少ないながらも友達はいた。とてもありがたいことだと思う。友達とは他愛もないことを喋り、他愛もない遊びをして、下らないことで喧嘩をした。今となっては詳しいことは思い出せないが、楽しかった思い出だけは今も私の胸の中に確かに残っている。

小川めぐりの友達は、途中までは主人公の星見はるだけだった。他の周りの人間はかなりぞんざいに扱っていた。そんな小川めぐりは物語の終盤、親の都合で転校しないといけなくなる事態になり、みんなと別れるかもという話になる。自暴自棄になりかけていた小川めぐりだが、そんな時に周りのみんなは彼女に向かってこう言うのである。

「私たち、お友だちですよ」

壁を作っていたのは、小川めぐりの方だけだった。みんなはもうとっくに、小川めぐりのことを友達だと思っていたのだ。一緒に笑い、一緒に泣き、一緒にぽかぽかする。それだけで人は簡単に友達になれるのだ。そんなことを、私は小川めぐりとその友達に思い出させてもらったのだ。

友情とは、目に見えない。友達とは、何か形を残す関係ではない。それでも、友情とは、友達とは、時代を越え、場所を越え、種族を越え、受け継がれてきた概念である。小川めぐりのようなクズでも、友達は出来る、友情を感じることは出来る。そんなことを、私はかつて私の中にあった友情と一緒に思い出すのだ。

 

「ぼっち・ざ・ろっく!」

自分の気持ちを言葉にするのは難しい。もし自分の気持ちを一言でビシッと表すことが出来たら、それはどんなに気持ちの良いことだろう。しかし現実はそう上手くはいきません。私は自分の語彙力と表現力の無さを恨みつつ、日々黙々と生きています。ですが仮に一言で気持ちを伝えることが出来なくても、その時は十の言葉で伝えよう。もし十で足りないなら、百の言葉、千の言葉を持って皆に想いを届けよう。
ぼっち・ざ・ろっく!で私が好きなキャラクターはぼっちちゃんと喜多ちゃんです。二人は単体でも勿論魅力的なキャラクターですが、私はこの二人の組合せに注目しています。私がこの二人の組合せに注目するようになったきっかけは文化祭編です。それまでのぼっちちゃんと喜多ちゃんは、お互いにまだ少し距離があり、どちらかと言うと遠慮がちな状態でした。そんな中で始まった文化祭編、ぼっちちゃんが一度は出すのを止めたステージ申込用紙を、喜多ちゃんが勝手に出してしまったことから物語は動き出します。
何故?何故喜多ちゃんはそんなことをしたの?
その疑問は完全には解決しないまま物語は進み、そして文化祭が始まりいよいよ結束バンドのステージがやってきます。しかしステージ上ではぼっちちゃんのギターにトラブルが発生、絶体絶命かと思いきや、喜多ちゃんの機転と猛練習の成果により、何とかステージを繋いでいきます。そして口には出していなかったかもしれませんが、喜多ちゃんの想いがぼっちちゃんへと伝わっていきました。
「皆に見せてよ、本当は……後藤さんは凄くかっこいいんだってところ!」
この台詞で、私の喜多ちゃんと、喜多ちゃんとぼっちちゃんの関係性の見方はガラリと変わりました。喜多ちゃんにとってぼっちちゃんは、バンドのメンバーであり、ギターの先生であり、学校の同級生でした。しかしこの時は、喜多ちゃんにとってぼっちちゃんは、それだけでは無い「何か」になったような気がしたのです。
残念ながら、私はその「何か」を表す上手い言葉を見つけることは出来ませんでした。しかしそれなら、私は言葉を尽くして二人について語ろうと思います。それが私にとってのこの問いに対する答えです。
喜多ちゃんにとってぼっちちゃんは最初から憧れでした。自分には無いギターの才を持っていることは、それだけで彼女にとっては憧れとなるには十分だったのです。喜多ちゃんにとって今まで大抵のことは卒なくできました。友人も多く、勉強もでき、スポーツ万能で、周りの評判も良かった。しかし本当に欲しかったものは、手に入らなかった。諦めていた。喜多ちゃんがぼっちちゃんに出会ったのは、そんな時でした。
ぼっちちゃんは図らずも喜多ちゃんを導き、喜多ちゃんもぼっちちゃんに新たな風を吹き込みました。二人は結束バンドで交流を重ね、喜多ちゃんの憧れは良い意味で現実的に変化していきます。喜多ちゃんのギターの腕前はめきめきと上達していきましたが、それは同時にぼっちちゃんのギターの腕前を正確に認識することになり、結果として喜多ちゃんの中で歯がゆさという感情を生み出していくことになったのです。
喜多ちゃんにとって結束バンドは家族です。勿論、結束バンドは本物の家族ではありません。しかし喜多ちゃんにとってはそれくらい、損得勘定抜きに所属できる居場所となっていったのです。だから喜多ちゃんは、許せなかったのではないでしょうか、ぼっちちゃんの凄さを分かってくれる人が周りに少ないことに。その感情は決して、ぼっちちゃんを売り出して有名にしてやろうとか、結束バンドを人気にしたいとか、そんな打算的な考えでは無かったのだと思います。只々、彼女は、自分の隣にいる人間の凄さを皆に知ってもらいたかっただけなのではないでしょうか。
そして喜多ちゃんは、自分もぼっちちゃんの隣に立つことが出来る人間になりたいと思いました。だからギターの猛練習もしました。ぼっちちゃんと同じくらいギターを上手く弾けなくても、ぼっちちゃんを支えられるような自分になりたかったのです。それは決して、憧れという一言で片付けられる感情と関係ではないと思います。二人はお互いに自分の中に無いもの相手の中に見つけ、それを尊重し、そして共に歩いていきたいと思ったのです。二人はこの文化祭のステージを通して、確実に、より強く、絆が深まったのだと思います。
ここまで語ってきて、やはり私はこの関係にピッタリ当てはまる言葉を見つけることが出来ませんでした。それらしい単語を当てはめることは出来ます、しかしそれはどうしても、100%の私の気持ちを表してはいないのです。だけど、別に焦らなくてもいいのではないでしょうか。喜多ちゃんもぼっちちゃんに本心を打ち明けるのは文化祭からまた少し先の話です。私もゆっくりと、自分の気持ちを大切に、これからも二人の関係を見守っていきたいと思っています。

 

「ななどなどなど」

私は高山萌を羨ましく思っている。

高山萌とはななどなどなどに登場するキャラクターで、可愛くて人気がある。しかし私が羨ましいと思っている点はそこではない。可愛いとは思っています。

高山萌は犯罪者だ。これもまた別に、私は犯罪者であることに憧れている訳ではない。ついでに言うと高山萌はまだ捕まってはいないので厳密には犯罪者ではない。きららヒロインを犯罪者呼ばわりするのはいかがなものかと思うが、きらら展の4コマでそう書かれてしまったのだからしょうがない。私のせいではない。

高山萌は歪んだキャラクターだ。私はそう認識している。表の顔は優等生、誰からも人気があり、誰に対しても優しい。まるで天使のような存在だ。しかし裏の顔は、盗撮盗聴は当たり前、目的のためなら努力は惜しまないストーカーだ。そこだけ抜き出すとまるで悪魔のようではありませんか。一体どちらが、本当の高山萌の顔なのだろうか。

高山萌の根底にあるのは、情熱だ。そしてその情熱の向き先は、吉岡るるという少女だ。吉岡るるは高山萌の同級生で、高山萌は入学前に偶然出会った時に吉岡るるに一目惚れし、以降彼女のストーキングに勤しんでいる。しかし吉岡るるには決してその気持ちを気づかれないように振る舞っているので、二人の距離は中々縮まらないのである。

私は高山萌の、そういった仄暗い情熱を羨ましく思うのだ。私も学生時代はそこそこに優等生であったが、部活に打ち込んで大活躍することもなく、浮ついた話も特になく、平凡な学生生活を過ごしていた。別にそのことに関して今も特に後悔している訳ではないが、私は高山萌を見る度に、私だったらこのような情熱を燃やすことが出来ただろうか、そんなことを思うのだ。

高山萌の吉岡るるに対する感情は少し複雑だ。高山萌は吉岡るるのことが好きだが、それはいつか告白をして両想いになりたいというものではない。高山萌は吉岡るるをどうこうしたい訳ではないが、吉岡るるが他人のものになってしまうのは我慢ならないので、どこかに閉じ込めたいと思っている。やっぱり犯罪者の思考ではないだろうか。

高山萌は優秀だ。大抵のことは何でも出来る。勉強もスポーツも出来るし、ゲームをやらせれば飲み込みも早い、お菓子作りも出来る、バイトだってこなせる。しかしそんな高山萌も、誰かの特別な存在にはならなかった。いや、なろうとしなかったのかもしれない。そして今も、誰かの特別、すなわち吉岡るるの特別な存在になりたいとは願っていないように見える。それは何故だろうか。

高山萌は、自分に厳しく、他人に優しい性格だ。実は私が高山萌のエピソードで一番印象に残っているのは、吉岡るるとその他二人がゲームセンターに行く時に高山萌も誘ったが、高山萌はバイトがあるからと断った話だ。私の中で何故このエピソードが強烈に焼き付いているのか、それは高山萌は倫理観が無いように見えて、実際は他人に迷惑をかけることを凄く嫌う性格をしていることが垣間見えるからだ。

ストーキングは迷惑行為ではないのか?という話は一旦置いておいて、私はこれが高山萌の本質であり、そして呪いであると考えている。高山萌は優しい、自分の身を削ることも厭わない。しかしその一方で、他人の深いところに踏み込んだり、逆に自分の深いところに踏み込ませるようなことは避けているのではないか。自分と他人にどこか線を引き、それが吉岡るるという情熱の対象を得た後でも、高山萌の行動を縛っているのではないか、私はそう思うのです。

高山萌と吉岡るるの今後がどうなるのかは、私には分かりません。しかし一つだけ分かっていることは、高山萌は最初から今まで常に一生懸命であり、またこれからもそうだろうということだ。願わくば今後高山萌は自分の殻を破り、吉岡るるとの関係に一歩を踏み出して欲しいと願うばかりである。

最後に、私の高山萌に対する感情は、好きとか、愛とか、推しとか、そういったものとはまた少し違うのかもしれない。私は高山萌のようにはなれなかった。でもだからこそ、私は高山萌を羨ましいと思った。いつか私も、高山萌のように情熱を傾けられる人間になりたい、そう思っているのだ。

あ、でも犯罪は駄目ですよ、絶対。

 

「火星ロボ大決戦!」

あなたが最初に読んだまんがタイムきらら作品は何ですか?

私は人にこの質問をするのが好きだ。何故なら人の人生と経歴は多種多様、十人十色、人の数だけ答えがあるからだ。どこでまんがタイムきららに出会い、そして何故今も読み続けているのか、その答えは本当に星の数ほどあると思う。

さて、では私が初めて読んだまんがタイムきらら作品は何かというと、それは火星ロボ大決戦!である。

正直な話、火星ロボからきららに入りました!という人は、私以外にまだ出会ったことがない。もしかしたらどこかにいるかもしれないが、恥ずかしくて言えないのだろう。私だって言えるものなら、ひだまりにハマって……とか、きんモザごちうさが好きで……とか、ゆるキャン△が面白くて……とか、そんな格好良いことを言ってみたかった!でもそれはしょうがない、私の入口はもう火星ロボと決まってしまっているのだ。

私が火星ロボと出会ったのは2008年頃、書店で漫画を物色していた私の目にある帯の言葉が飛び込んできたのだ。その帯にはこう書かれていた。

「火星ロボはスーパーロボット大戦に参戦できますか?」

「聞かれても困ります(笑)」

スーパーロボット大戦(スパロボ)とはご存知大人気ゲームであり、私もスパロボが大好きだった。その帯のコメントはスパロボの有名プロデューサーのものであり、当然名前を知っていた私はその漫画に興味を持った。その帯が付いていたのは2巻だったので、1巻も探して一緒に買ったこともよく覚えている。

家に帰って火星ロボを読んだ私は衝撃を受けた。4コマ漫画でこんなにも巨大ロボットが大暴れしているなんて!そして何てエッチでスケベで下品なんだ!と。

当時の私はまず4コマ漫画雑誌があることすらよく知らなかった。私の中で4コマとはゲームのアンソロジーによくあるものというイメージがあり、オリジナルでこんなに面白いものがあるなんて想像もしていなかったのだ。あまりにも衝撃を受けすぎた私は、この漫画はまんがタイムきららキャラットという雑誌に連載されているらしい、ということに気がついて、時を置かずにまんがタイムきららキャラットを買うようになっていったのだ。

その後、私は次第に他のきらら作品にも触れ、他のきらら雑誌も買うようになり、いつしか全てのきらら雑誌を買うようになっていた。もしもあの時書店であの帯を見なかったら、冗談ではなく私の人生は変わっていたと思う。それくらい私にとって、火星ロボとあの帯は人生のターニングポイントだったのだ。

まんがタイムきららが生まれてから20年、この20年できららは多くの人に共通のイメージを持たれるようになった。それは例えば可愛い、萌え、ギャグ、美少女といったものであり、時には他社のきららでは無い作品に対しても「きららっぽい」と言われることが起こる程である。勿論、そのイメージ自体は私もそうだと思うし、間違ってはいないと思う。でもその一方で、私の心の奥底の、私のきらら観の土台にあるのは、如何せん火星ロボなのである。

火星ロボはとてもお馬鹿でエッチな作品だ。もしかしたら今のきららのイメージからは外れているかもしれない。でも、だからこそ、私はまんがタイムきららにあらゆるカオスを受け入れる懐の深さを見い出し、そこに惹かれていったのだ。だから私にとって、火星ロボは今でも私のきららの原点なのである。

時は流れ2018年、この年はきらら展が初めて開催され、その中には火星ロボ大決戦!の展示もあった。火星ロボは完結後に他社から新装版が発売されており、芳文社のこういった催しには出られないのではないかと心配していたのだが、その心配は杞憂に終わった。私が火星ロボと出会ってから約10年後、私はきらら展の会場で描き下ろしの火星ロボと再会した。久しぶりの火星ロボは相変わらず熱く、そしてエッチだった。恐らく10年後、20年後も、私は火星ロボ大決戦!を忘れないだろう。何故なら私にとって、火星ロボは永遠の「初めてのきらら作品」なのだから。

 

「ニチアサ以外はやってます!」

オタクって、めんどくさい。

私はオタクだ。当然きららオタクだ。しかしオタクとは、何か資格が要る訳でもなく、誰かに認められてなるものでもなく、名乗ったもん勝ちである。だから自分がオタクだと思えばオタクだし、自分はオタクではないと言うのならそうなのだろう。他人がとやかく言うものではない。そしてオタクはよくこういうどうでもいい文章を書く。私もよく人には見せられない文章を書いている。オタクは、他人から褒められるより、自分が面白ければそれでいいと思ってる。勿論、これは人によりけりかもしれない、人に褒められたくてオタクをやってる人もいるかもしれない。でも私は、自分の内側から湧いてきたこの「好き」という気持ちは、決して他人から押し付けられたり、与えられたり出来るものでは無いと思っている。オタクって、ロマンチックに言ってしまえば、自分の運命と出会えた人なのではないだろうか。

オタクって、分かり合えない。

オタクという概念が生まれてから50年とも言われているが、この50年の間でオタクという概念はより広範囲に広がり、そしてより子細に枝分かれしていった。それによって何が起こったかというと、オタクという概念は人によって認識が大きく異なり、そしてオタクの中でも共通の認識を持つことが難しくなった。近年の趣味嗜好の多様化により、我々は各人の個性を尊重するようになったが、それは同時に個性のぶつかりや反発を生むようになった。オタクとは今となっては連帯を表す言葉ではなくなったのだ。

オタクって、孤独だ。

前述の趣味嗜好の多様化にも繋がるが、オタクは周りに理解されない。そして理解者を見つけるのがとても難しい。だって自分と同じ人なんて中々いないから。だからオタクは他人にアイデンティティを求めている余裕なんて無い。オタクは自分一人で自我を確立しなくてはならない。私もリアルで同じ趣味の人なんて会ったことがなく、それは少し悲しいと思っている。人は孤独に生まれて、孤独に死んでいくのだ。

しかしそれは、オタクを表す全てではない。オタクでも、時に手を取り合い、分かり合うことで、独りでは生み出せない境地に辿り着くこともあるのだ。

ニチアサ以外はやってます!は特撮を作るお話である。そして登場するキャラクターは当然特撮オタクが多い。そんな中で私が強く印象的に覚えているエピソードが、特撮研のメンバー・本郷苺と早田唯が協力してヒーローのデザインをする話だ。本郷苺と早田唯は中学時代にも喧嘩したことがあり、高校の特撮研で一緒になっても未だにバチバチに喧嘩していて分かり合えない間柄だ。何故二人は分かり合えないのか、それは二人が同じ特撮オタクであっても、その中身は全く異なるからに他ならない。オタクはオタクとしての立ち位置が近いほど、その些細な違いが気になって逆に仲良く出来ない生き物なのである。しかし作中では最終的に、本郷苺と早田唯はお互いに協力してヒーローのデザインを完成させている。それは何故か。それは二人がお互いの「好き」を否定せず、認め合うことが出来たからだ。いつもは気に入らないあいつでも、認めるところは認め、分かり合う。もしかしたら、これからのオタクに必要なのはこれなのかもしれない。

オタクという存在は近年かなり市民権を得てきたが、まだオタク以外の人からは誤解も多く、またオタクの中でも多くの問題を抱えている。しかしそれでも、争いではなく理解を、否定ではなく肯定を、オタクという概念が誤解無く広がり、全てのオタクに幸あれ、そう私は願っている。

 

「青春過剰Sisters」

青春過剰Sistersという漫画をご存知だろうか。まんがタイムきららミラクにて2013年〜2015年頃に連載されていた作品で、ぶっ飛んだギャグと百合要素が強く、私も非常にハマった作品である。だから感想文を書こうと思った時、真っ先に思い浮かんだのはこの作品でした。しかし今回は、この作品の内容についてこれ以上触れることはありません。何故なら、私がこの作品について思い出す時に絶対に忘れられないのが、「コミックス店舗特典」のことだからです。だから今回は、この作品のコミックス店舗特典にまつわるお話しをしようと思います。

本題に入る前に知識の共有をしましょう。まず「コミックス店舗特典」とは、各書店でコミックスのおまけについてくるものです。基本的には無償であり、場合によっては有償のものもあります。ものはイラストカードが多く、それ以外にもブックカバーとかリーフレットのパターンもあるので、これはものによりけりです。種類は全部で10種類くらい付くことも珍しくなく、ファンならば全種類コンプリートしたいと思うことも不思議ではないところです。

さて、私はこれから「青春過剰Sisters1巻のコミックス店舗特典を集めるのが凄く大変だった」という話をする訳ですが、そのためにはもう一つの知識を共有したいと思います。それは、現在は店舗特典はきらら編集部がまとめてX(Twitter)で告知していますが、2014年当時はそんなものはなかったのです。ではどうしていたかというと、有志が自分たちで情報をまとめたり、作者自らがまとめを作って発信していたのです。今回は作者があまり積極的に情報を発信されないパターンだったので、基本的には自ら情報を探すしかありませんでした。もうこの時点で心が折れそうですが、当時の私は無知であり、そして恐れを知りませんでした。

2014年7月某日、私は新幹線に乗っていました。目的地は静岡である。当時の私は中国地方の某県に住んでいたので、静岡までは新幹線で片道4時間以上かかる長い旅路でした。静岡に向かう目的は当然、店舗特典を入手するためです。目的地となる書店はそれまで聞いたこともないような一地方書店であり、こんな目的が無ければ一生来ることは無かったことでしょう。しかし私は名古屋で新幹線を乗り換え、静岡からは更にローカル線を乗り継ぎ、当時はまだガラケーだった携帯に映した地図とにらめっこしながら、夏の暑さに辟易しながらも何とか書店に辿り着き、無事にコミックスと店舗特典をゲットしたのです。

勿論、話はここで終わりません。私はその後、名古屋に戻りその他の幾つかの書店の店舗特典を入手した後、一度自宅に戻ってしまっています。何故か。情報だ。情報が足りなかったのだ。私はこの時点では全ての店舗特典の情報をまとめきれていなかったのです。よって、自分がまだ全ての店舗特典を手に入れてはいない、という事実に気がついたのは自宅に戻った少し後でした。今から考えればあまりにも無謀、そして浅はかである。しかし当時の私は諦めも悪かった。一週間後の8月某日、私は再び新幹線に乗っていました。

次の目的地は関西、具体的には京都・大阪・神戸だ。それぞれにここでしか付かない店舗特典があるという。実際には幾つかは共通のものがあったはずですが、やはり当時の私は情報が足りなかった。私はまず京都に行き、そこから順に西へと向かっていきました。不確定な情報を頼りに街中を歩き回ることもありました。関西の土地勘は無かったので、意外と各都市は電車ですぐ近くなんだな、と知ったのもこの時でした。何はともあれ、私はこの時に出来る全ての力を用いて、全ての店舗特典を入手したのでした。

店舗特典については批判されることも少なくありません。ファンであればあるほど金銭的負担は増え、同じコミックスを何冊も買うという行為はファンから見ても少々異様に映ることも多いからです。勿論、その事については私も否定することは出来ません。しかし、私は店舗特典について考える時、同時にそれによって得られた数々の経験も思い出すのです。

もしもあの時、私が店舗特典を集めようと思わなければ、私は静岡の書店まで行くことはあっただろうか?未知の土地で携帯の地図だけを頼りに目的地を探すという、宝探しのようなことはしただろうか?乗り換え案内だけを頼りに馴染みの無い駅に行き、初めての電車に乗ることはあっただろうか?インターネットで一粒の砂を掴むように、根気良く情報を探すことはあっただろうか?

何が人の糧になるかは分からない、私はそう思います。私はこの旅を通じて、あの時から、そして今でも、多くのことを学んできました。だから私が青春過剰Sistersを思い出す時、私は私を強くしてくれた、あのひと夏の旅の記憶も一緒に思い出すのです。