きらら作家はどこから来てどこへ行くのか

はじめましてこんにちは。

よく来たな。

私の名前はモサ。

しがないきらら好きだ。

 

この記事は拙ブログで100個目の記事となります。ただし今回は100とは特に関係のない記事となっております。人生そんなに上手くは行かない。

今回の記事はこれまでで比較的感触の良かった考察系です。嘘です、感触は特に常に何もありません。このブログを読んでいるのは俺とお前だけです。

 

皆さんはきらら作家と聞いてどんな印象があるでしょうか?私は「よそで実績がある人が来ることは珍しく、新人が多い」という印象がありますが、果たしてそれは正しいのでしょうか?また、きらら作家の中には別の雑誌等に活躍を求めて旅立っていく人もいますが、それはどれくらいの割合でどういったところが多いのでしょうか?

これ系の記事を書く時には毎回言っている気がしますが、私は何のデータも示さずふわっとした印象だけで語るのは好きではありません。とはいえ、全てのきらら作家の足取りを調査するのは現実的ではありませんので、今回はアニメ化したきらら作家に絞ってその来歴を整理しました。何らかの傾向が見られれば嬉しいですね。

 

それでは、行ってみましょう。

 

蒼樹うめ(ひだまりスケッチ)

・きらら前の実績:ゲーム原画、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:魔法少女まどか☆マギカシリーズキャラクター原案

・現在(他誌含む):連載中、「微熱空間(楽園)」連載中

 

一発目はうめてんてーこと蒼樹うめ先生です。作家としての活動歴は、きららに来る前から同人活動はされており、高校在学中からそれなりの数を売っていたとのことです。その後美大に進学され、在学中に「ひだまりスケッチ」でデビューしています。

現在もひだまりスケッチは連載中で、それ以外では他誌で「微熱空間」を連載中です。現状ひだまりの掲載ペースが落ちているのは諸々の事情があるのですが、のんびり待ちたいところです。

 

○ヒロユキ(ドージンワーク)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:コミックギア制作総指揮

・現在(他誌含む):「カノジョも彼女(マガジン)」連載中

 

ヒロユキ先生も同人活動からスカウトされてデビューしたパターンです。ヒロユキ先生の凄いところはドージンワーク以外にも「マンガ家さんとアシスタントさんと」「アホガール」「カノジョも彼女」と連載した作品が全てアニメ化していることですね。恐るべき打率や。

コミックギア?そんなのもありましたね……

 

かきふらい(けいおん!)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:けいおん!college(全1巻)、けいおん!highschool(全1巻)

・現在(他誌含む):けいおん!Shuffle連載中

 

かきふらい先生は現在SNS等をやっておられないのでパーソナルな情報はあまり無いのですが、デビュー前から同人活動はされていたようです。一説には別名義で他誌で連載していたという噂もありますが、明言はされていないので定かではありません。現在はけいおん!Shuffleを連載中ですが、これは時系列的には本家けいおんと同じ年ということで、今後も本家キャラの登場が期待されますね。

 

石見翔子(かなめも)

・きらら前の実績:商業ゲームアンソロジー

・きららでの他の実績:スズナリ!(全2巻)、しょーがくせいのあたまのなか(全2巻)

・現在(他誌含む):「無職転生ロキシーだって本気です〜(ComicWalker)」連載中

 

石見先生も割と同人活動を活発にされている方なのですが、デビュー前の活動歴が今一ハッキリしなかったのでここでは割愛しています(整理されたデータが無かった)(作者のブログも消えてる)。

現在は無職転生のコミカライズを担当され、同人活動も引き続き活発に行われています。供給があるのは嬉しいことですね。

 

きゆづきさとこ(GA 芸術科アートデザインクラス)

・きらら前の実績:富士見書房、プレイバイメール(PBM)の会社でのイラスト

・きららでの他の実績:棺担ぎのクロ〜懐中旅話〜(全7巻)、きららファンタジア コンセプトアート等

・現在(他誌含む):特に無し

 

きゆづき先生は同人活動はされていないようですが、きららに来る前は色んな仕事をされていたようです。アニメ化したGAも元はCOMICぎゅっとというところで連載していたのですが、そこが3号で潰れたのできららキャラットに引き取られたという経緯があります(同じ経緯を経たきらら作品として「火星ロボ大決戦!」がある)。

これ以外にもユグドラ・ユニオン系列のゲームのキャラクターデザインを担当されたり、またきららファンタジアではコンセプトアートを担当するなど重要な仕事をされています。きゆづき先生もSNSをやっておられず近況が分からないのですが、少なくとも元気ではいてほしいですね。

 

牛木義隆(夢喰いメリー)

・きらら前の実績:ラノベイラスト、ラノベコミカライズ(HJ)、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:下記参照

・現在(他誌含む):追風のジン連載中

 

牛木先生もきらら前に商業歴あったんですね。あと、同人歴については「アドベントチルノの人だよ」って言うと一部の人はあぁってなるみたいです、知らんけど。

牛木先生は現在は追風のジンを連載中で、同人活動はされていませんが二次創作のイラストはよくアップされています。よかったら見てみてください。

 

黒田bb(Aチャンネル)

・きらら前の実績:フィーたん4コマ(トイズプランニング)、ケータイ少女子H(ゲーマガ)、ラノベイラスト(スーパーダッシュ文庫系)

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):特に無し

 

黒田bb先生もきらら前の実績は探すと色々出て来て面白いです(当時はまだ名前がbbだけだった)。Aチャンネル連載後も「あまりまわり(電撃)」などがあります。

現在は特に連載等はされていないようですが、直近の仕事としては「放課後サバガール」のキャラクターデザインがあります。割と謎の企画です。よく分かりません。

 

○ちはや深影(みのりスクランブル!)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):不明

 

ちはや深影先生は経緯が複雑過ぎるのと情報がなさすぎるのとで何も分かりません。ググっても本当に何も出てこないので何も無いのだとは思いますが……

私がきららフォワードを読み始めた時には既にいなかったので当時の空気も分からないんですよね。そんなにパッタリ消えることってあるんだ……

 

○カヅホ(キルミーベイベー)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):連載中

 

カヅホ先生も同人からのスカウトだったような気がしますがどこで読んだのか覚えていないので割愛。他誌での連載は「カガクチョップ(COMICメテオ)」がありました。

カヅホ先生も今のきららの中ではベテランの域になってきましたね。チェリー先生を抜くのも時間の問題です。最近キルミーでクリーチャーの出現率が増えてきてるのは気のせいでしょうか。

 

○異識(あっちこっち)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):連載中、「ゲーメイト(電撃)」連載中

 

異識先生も今では数少ないきらら黎明期からの連載作家です。多分雑誌読んでる人より作家個人のファンが多いとかなんとか。

現在はゲーメイトも一応連載中とのことですが、不定期過ぎて本当に連載中なのか怪しいそうです。不思議だね。

 

三上小又(ゆゆ式)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):連載中

 

三上先生も一作が長いですね。三上先生は今回取り上げているきらら作家の中でも珍しい方の「きらら以外での商業の仕事が全く見当たらない」という人です。何かポリシーとかあるんですかね。

 

原悠衣(きんいろモザイクわかば*ガール)

・きらら前の実績:堕天使カナン(マッグガーデン)、星のウィッチ(マッグガーデン)、商業アンソロジー

・きららでの他の実績:下記参照

・現在(他誌含む):魔女は満月に咲く連載中

 

原先生は分かりやすく他社でデビューした後にきららに来られた作家です。個人的には4コマ及びきららとの相性が良かったのだと思います。また、他社での連載は他にも「宇宙ヨメ(一迅社)」があります。ちなみにわかば*ガールも元々他社の雑誌で掲載されていたものですが、そこが潰れたのできららで引き取ってコミックスを出したら何故かアニメ化までされたケースです。不思議だね。

原先生は現在きんモザ連載終了から少し経ってコミックファズの方で連載を開始しています。相変わらず女の子が可愛くて魅力的ですね。

 

○タチ(桜Trick)

・きらら前の実績:不明

・きららでの他の実績:双角カンケイ(全2巻)

・現在(他誌含む):特に無し

 

Wikiには「SNSでイラストを描いていたらスカウトされた」と書いてあったのですが、ソースが無いので保留。同人活動も商業連載と並行して行われていたようですがデビュー前はどうだったのか分からないのでこれも保留。

他社では「かなえるLoveSick(MF)」「真面目ガールと青春ランジェリー(電撃)」があります。現在は特に連載は無いようですが、同人活動は活発にされています。桜Trickの同人誌めっちゃ出してますね……

 

○Koi(ご注文はうさぎですか?)

・きらら前の実績:ラノベイラスト、ナツメ社、幻冬舎コミックスの書籍のイラスト

・きららでの他の実績:無し

・現在(他社含む):連載中

 

二人組であること以外は性別、年齢、国籍も不明な漫画家です。ごちうさ前は全くの無名かと思いましたが意外と色んな仕事をしていました。

ごちうさ連載以降はアンソロジーやイラストの寄稿はありますが、基本的に他の連載はありません。まぁごちうさを毎月休まずカラーで描いてるだけでも凄いですよね。

 

○浜弓場双(ハナヤマタ、おちこぼれフルーツタルト)

・きらら前の実績:ペンギンクラブ、商業アンソロジーラノベイラスト

・きららでの他の実績:空色スクエア(全4巻)

・現在(他社含む):連載中(おちフル)

 

調べてみたら思っていたよりきらら前の実績が濃かったです。人に歴史あり。

他社では「小さいノゾミと大きなユメ(講談社)」があります。きららで2作品アニメ化しているのは少々イレギュラーな原先生以外ではこの双先生だけなのです。やりますね。

 

川井マコト(幸腹グラフィティ)

・きらら前の実績:不明

・きららでの他の実績:にじげんめのうた(ゲスト)、甘えたい日はそばにいて。(全3巻)

・現在(他誌含む):特に無し

 

この人もミラクデビュー組なのでネットでのスカウトだと思うのですが、詳細は不明です。消さないで過去ブログ。

現在は特に連載等はないようですが、FGOの礼装を度々描かれています。相変わらず飯の主張が激しい。

 

海法紀光千葉サドル(がっこうぐらし!)

(海法紀光)

・きらら前の実績:各種翻訳、ラノベ、ゲームシナリオ、アニメ脚本

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):アニメシリーズ構成

 

(千葉サドル)

・きらら前の実績:アイマス漫画、ラノベイラスト、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):特に無し

 

もしかしたら今回取り上げた中で一番凄い実績を持っているのは海法先生かもしれない。まぁこの人だけ漫画家じゃないんで……その仕事量に偽りなく実力は確かです。

千葉先生はきらら前の商業も同人も活発な方でした。最近はきらら内で原作と作画を分担するパターンも増えてきましたがその先駆けであり、現状唯一のアニメ化コンビです。

 

春日歩(城下町のダンデライオン)

・きらら前の実績:ラノベイラスト

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):連載中

 

ラク組ですがこの人はそれ以前から商業仕事をバリバリしていた珍しいパターンです。ラノベイラストと漫画の両方がアニメ化してるのも珍しいね。

ダンデは掲載場所が移り変わりながらまだ連載は続いています。途中から4コマで無くなったアニメ化作品としても唯一です。オンリーワンが過ぎる。

 

琴慈(あんハピ♪)

・きらら前の実績:双葉社スクエニ小学館二次ドリでコミックス有り、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:精霊さまの難儀な日常(全3巻)

・現在(他誌含む):特に無し

 

俺の知らないところでみんな活躍してるんだな……となるほどこの人もきらら前の実績が充実していました。経歴は少し複雑で、スクエニでデビュー→一旦商業を休止して同人活動→再び商業活動再開、という流れみたいです。最初のデビュー時は名前が本名だったらしく詳細は不明ですが、「一般誌でデビューした」ということは明言されています。

あんハピ後は4コマを描いています。ストーリーと4コマは度々人材が入れ替わっていますね。

 

荒井チェリー(三者三葉)

・きらら前の実績:商業アンソロジー同人活動歴有り

・きららでの他の実績:みおにっき(全1巻)、ゆかにっし(全1巻)、ワンダフルデイズ(全6巻)、キミとボクをつなぐもの(全1巻)、ハッピーとれいるず!(全1巻)、せいなるめぐみ(全2巻)、いちごの入ったソーダ水(全4巻)、むすんでつないで(全3巻)

現在(他誌含む):「未確認で進行形(一迅社)」連載中

 

きららでの実績No.1といえば間違いなくこの人。全巻数はフォワードまで含めてもぶっちぎりです。この人の何が凄いって同時に2〜3作品の連載は当たり前なところですね。レジェンドオブレジェンド。

 

得能正太郎(NEW GAME!)

・きらら前の実績:ゲーム会社勤務、こもれびの国(ワニブックス)、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:下記参照

・現在(他誌含む):IDOL×IDOL STORY!連載中

 

社会人経験がある人も割と珍しいと思う。この人も生産性が並外れていましたね。何故普通に毎月2話載っているのか。

 

くろば・U(ステラのまほう)

・きらら前の実績:商業アンソロジー、明日また君の家へ(オークス)、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:フリーゲーム制作

・現在(他誌含む):特に無し

 

この人もよく分からん方向に経歴が濃いな。まずくろば先生の場合は真っ先に東大出身であることが出てきます。東大きらら作家強すぎる。また、上にフリーゲーム制作と書きましたが、きららの公式HPで遊べるステま題材のゲームを作ったりもしています。凄いね。しかも複数あるよ。

 

○はりかも(うらら迷路帖)

・きらら前の実績:専門学校非常勤講師

・きららでの他の実績:夜森の国のソラニ(全3巻)

・現在(他誌含む):「バーンズスクールチルアウト」連載中

 

この人も社会人経験あったわ。現在はWebで漫画を描かれています。いつのまにかツイ垢無くなってますね……

 

○中山幸(ブレンド・S)

・きらら前の実績:ボクのキライな執事ッ!(一迅社)

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):「くだみみの猫(MF)」連載中、「ショタおに(スクエニ)」連載中

 

現在はショタおにが大好評連載中です。それにしてもくだみみの猫も長いですね。

 

篤見唯子(スロウスタート)

・きらら前の実績:瓶詰妖精(マジキュー)、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:H.P.-ハッピィプロジェクト-(ゲスト)

・現在(他誌含む):連載中

 

実はきらら創刊号に名前を連ねていたということは忘れがち。スロスタ前から割と知名度あったような。部キャプ。

 

あfろ(ゆるキャン△)

・きらら前の実績:特に無し

・きららでの他の実績:月曜日の空飛ぶオレンジ(全2巻)、魔法少女ほむら☆たむら(全3巻)、シロクマと不明局(全2巻)

現在(他誌含む):連載中、mono連載中

 

この人もミラク組です。デビュー前の痕跡がほとんど残っていない。ゆるキャン△前に三作も残しておりこれはこれで珍しいです。ゆるキャン△は途中からコミックファズに移ったのできらら扱いなのか微妙なのですがKRコミックスで出す限りはきららです。

 

はんざわかおり(こみっくがーるず)

・きらら前の実績:いちごオムレツ♥(りぼん)、キルミンずぅ(りぼん)

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):特に無し

 

少女漫画界隈からの流入の先駆者であることは間違いないお方。こみがは最近終わったばっかりです。

 

如意自在(はるかなレシーブ)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):「リ・ペア この世界は持続可能ですか?(講談社)」連載中、「サキュバス課の真面目なピュアさん(講談社)」連載中

 

はるかな終了後は主に講談社で連載をしています。

 

卯花つかさ(アニマエール!)

・きらら前の実績:ダ・カーポⅡの漫画、ゲーム原画、商業アンソロジー

・きららでの他の実績:天秤は花と遊ぶ(全2巻)、はじおつ(全5巻)

・現在(他誌含む):ごきげんよう、一局いかが?連載中

 

Wikiだと生年月日は1990年になっているのですが、2001年にこみパのアンソロジーに参加したのが11歳の時になってしまい、ダ・カーポの漫画の時(2007年)ですら17歳になってしまうので絶対に違うと思う。

 

○伊藤いづも(まちカドまぞく)

・きらら前の実績:エミル・クロニクル・オンライン(アース・スター)、同人活動歴有り

・きららでの他の実績:無し

・現在(他誌含む):連載中

 

まぞくのずっと前から沢山同人誌を描かれていたんだというのを知らなかったのも私だ。

 

○Quro(恋する小惑星)

・きらら前の実績:同人活動歴有り

・きららでの他の実績:織姫ナンバー2(ゲスト)、屋根裏のイチコさん(ゲスト)

・現在(他誌含む):連載中

 

アニメ化作家なのにWikiが死んでおられる、誰か編集してさしあげろ。

 

○マウンテンプクイチ(球詠)

・きらら前の実績:不明

・きららでの他の実績:あまゆる。(全2巻)

・現在(他誌含む):連載中

 

Wikiが無い、だと……デビュー前からきらら系のイラストを投稿されていたことは確認されています。前はTwitterもやられていたのですが、ホークスが勝つたびに謎の擬音を発していたこと以外覚えていません。

 

○うちのまいこ(スローループ)

・きらら前の実績:CADオペレーター

・きららでの他の実績:ななつ神オンリー!(全1巻)

・現在(他誌含む):連載中

 

燦然と輝くCADオペレーター。漫画とのつながりは分からない。

 

険持ちよ(RPG不動産)

・きらら前の実績:怪体真書0(サンデー)、ポケモン漫画(小学館)、女声男子(スクエニ)、ウマドンナ漫画(サンデー)、そやかてええやん(竹書房)、自称監督(サンデー)、海咲ライラック(竹書房)、空のカイン(マガジン)

・きららでの他の実績:貧乏神ちゃんはうまくできない(ゲスト)

・現在(他誌含む):連載中

 

ちょっと待って、こんなに実績豊富なんて聞いてない。旦那も漫画家。

 

○はまじあき(ぼっち・ざ・ろっく!)

・きらら前の実績:ちゃおに読み切り

・きららでの他の実績:きらりブックス迷走中!(全2巻)

・現在(他誌含む):連載中

 

直近の大ヒット作家。何が化けるか分からない。

 

○大熊らすこ(星屑テレパス)

・きらら前の実績:不明

・きららでの他の実績:あるじのいぬまに!(ゲスト)、ハッピーセピア(未単行本化)

・現在(他誌含む):連載中

 

ハッハッハ、まるで情報が無い。

 

以上、合計36組でした。

 

○考察の時間だぁ!

さて、ここからはおまけで、せっかくデータをまとめたので色々と数字を出していきたいと思います。なお、海法先生と千葉先生は別々にカウント、Koi先生は便宜上1人としてカウントしています。ご了承ください。

 

・きららデビュー前に同人活動歴が有る:43%(16/37)

・きららデビュー前に商業経験が有る:59%(22/37)

 

まずはきららデビュー前の実績についてです。何と約4割の人が同人活動の経験が有り、約6割の人が商業経験が有るという結果になりました。同人活動については昔のデータが見つからないケースもあったので実際はもう少し高いと思います。

さて、このデータから言えることは、きららには意外と実績のある人が来ていることではないでしょうか。本当にイラストしか描いたことのないズブの素人だったのはミラク組くらいで、それ以外の人は何らかの経験値がある人のようです。「きららは主に新人を連れてくる」とは言われがちですが、実際には経験ある人の方が多いようですね。

 

・アニメ化作品はきららで1作目だ:59%(22/37)

・アニメ化作品はきららで2作目以降だ:41%(15/37)

 

続いてはきらら内での実績についてです。1作目が調子良くアニメ化するパターン、苦労して2作目以降がアニメ化するパターン、それは大体6:4くらいの比率のようです。この数字はみなさんはどう捉えるでしょうか。私は「思ったより2作目以降の人が多いな」という感じです。2作目以降ということは大体1作目とかは多少コケているわけですが、それでも諦めずに新作を作ってヒットさせるのは中々出来ることではありません。「きららではあまり新人は育ててない」とも言われがちですが、これを見ると辛抱強く育てている側面もあると言っていいのではないでしょうか。

また、「デビュー前に同人も商業もやっていない」かつ「1作目がアニメ化した」人は、何とタチ先生しかいませんでした。そのタチ先生もデビュー前の痕跡が全部消されていて不明というだけなので、実質0人と言っていいのではないでしょうか。当たり前と言えば当たり前ですが、処女作からいきなり大ヒットなんてそんな旨い話は無いのです。

 

・現在もきららで仕事をしている:51%(19/37)

・現在は他誌で仕事をしている:22%(8/37)

・掛け持ちしている:5%(2/37)

・不明:22%(8/37)

 

最後に現状についてです。現在特に明確な連載が無い人は不明に入れています。アニメ化したきらら作家で、今もきららで仕事をしているのは大体半分くらいですね。これは最近アニメ化した人はそれはそうなのですが、割と昔の人もまだ仕事が続いている印象です。そしてほぼ他誌に軸足が移っている人は約2割です。これも多いか少ないかは判断が分かれるところですが、より自身の作風にあった場所に移動した人と考えるとまぁこのくらいなのかもしれません。掛け持ちしている二人は名前を挙げてしまうとうめ先生と異識先生なのですが、どちらもちょっと掲載が不安定ということで、出版社を跨いで連載を掛け持ちするのは我々が思っている以上に大変なのかもしれませんね。

 

以上です。

いかがだったでしょうか?

今回の調査ではまず真っ先にWikiを当たっています。タレントのWikiなどはあまりアテにならないのですが、漫画家のWikiは基本公式の出版物の情報がメインになるので、そこまで嘘八百ではないと思います。意外と最近の人のWikiが作られていないとは思いませんでしたが。

苦労した点は、00年代の情報があまり残っていなかったことですね。特に同人。この頃はまだ個人サイトやブログが主流だったと思いますが、消えてしまっているものが多かったです。そんな中、未だに個人サイトの管理を続けているくろば先生は神。知りたい情報はほぼ全部載っていました。助かる。

色々と調べた中で全体的な感想として、結構俺たちは何も知らずに知ったふりをして語っていたんだなということです。あの作家やこの作家が過去にどんな仕事をしていたのか、どんな同人誌を描いていたのか、興味があったらより深く調べてみてはいかがでしょうか。

 

それでは、またどこかで会う日まで。

さようなら。