【SS】ぽいずん♥️やみの華麗なる1日【ぼっち・ざ・ろっく!】

*注意!
この記事は「ぼっち・ざ・ろっく!」の
二次創作SSです。
主人公はぽいずん♥️やみさんです。
ぼっちちゃんたち結束バンドのメンバーは
一切登場しません。
それでもいいという方だけ続きをお読みください。

*注意2!
このSS内では原作には出てきてない設定を
幾つか捏造しています。
そういうのが苦手な方はご遠慮ください。

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みなさん、ハロハロー!
お元気ですかー?
ぽいずん♥️やみ、14才だよっ(キャハッ)
はじめまして、かな?
私、普段は「ばんらぼ」ってサイトで
バンドの記事を書いてまーす。
私、バンドやってる人がだーい好き(はぁと)
だから少しでも応援出来るように、
コツコツと頑張ってまーす☆(キャッキャッ)


・・
・・・
あー、うん、もういいかな。
駄目だ、このキャラ、10行も持たなかったわ。
え、何でキャラ作ってるかって?
そんなん、売れるために決まってるでしょうが!
(机バンバン)
厳しい世界なんだよ、ライターってのもよぉ!
・・・
まぁ、そんな話はいいんですよ。
それじゃあ、改めて自己紹介しますね。
ぽいずん♥️やみ、17才です☆
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
本名、佐藤愛子、23才です。
あー、もう、これでいいんですか?
全く、ここだけの秘密ですよ?
職業は、さっきもチラッと言ったけど、
音楽批評サイトのライターをやってます。
え、実質無職じゃないかって?
うっさいわい!
私だって、私だって・・・
本当はギタマガとかロッキンの編集に
なりたかったわい!
でもねー、でもねー、ああいうところはめっちゃ
狭き門なんじゃい!
誰でもなれるわけじゃないんじゃい!
・・・
ふぅ、取り乱しました。
大丈夫です、大丈夫ですよ。
そんな訳で、何となく大学を卒業した私は、
行く宛のなかったところを「ばんらぼ」さんに
拾ってもらい、バイトをしながらだけど
こうして細々とライター業をさせてもらって
いるのでした。
ぱちぱちばち〜。
いや〜、良い話ですね〜。
ほら、私が良い話って言ってるから良い話なんだよ
そこは納得しなさいよ。
まぁ、そんな訳で?
今日はバイトも休みで時間もあることですし?
ちょっくら本業(ライター)の取材にでも
行ってきますか!
今日行くところは新宿!
新宿FOLT!
お目当てのバンドは「SICK HACK(シク ハック)」!
何でも物凄いバカテクバンドらしいじゃん?
こりゃあ上手く記事に出来れば閲覧数マシマシ
間違いなしですよ!
それじゃあ新宿に向けて出発〜!

はい、着きました、新宿!
移動シーンはバッサリカット!
別に面白くないからねそんなところ!
いや〜、それにしても、
いつ来ても新宿は人が沢山ですね〜。
全く、東京って人多すぎぃ!
まぁ、そんなことはどうでもいいんですよ。
はい、そんなことを言ってる間に新宿FOLTに
着きました!
まだライブの時間からは早いですけど、
こうでもしないと取材を受けてくれないですからね
え、アポですか?
取ってませんよ?
だって面倒臭いじゃないですか?
いいんですよ、突撃だって、
結果的に取材出来ればオッケーです。
まぁ、門前払いされることも多いんですけどね!
さて、それじゃあここからはキャラを作って
いきますよ。
ブリっ子、ブリっ子、ブリブリで行くのです。
さぁ、まずは扉をドーンと開けて、
一発かましてやりましょう!
「こんにちは〜!
ばんらぼってバンド批評サイトで記事を書いてる
者ですが、SICK HACKさんに取材お願いしたく〜
あっあたしぽいずん♥️やみ14歳で〜す☆」
一瞬、しん、と静まり返った後、
つかつかと一人のオッサンがこちらに近づいてきた
「ちょっとアンタ!
いきなり飛び込んできて何よ!
アポは取ってあるの!?
大体、ここはあんたみたいなガキが来る所じゃ
ないわよ!」
うわっ、オネェだ!怖い!
いいや、ここでビビってちゃ話は始まらない。
ここはドンドンブリブリ押し通るのみ!
「ふぇぇ・・・ごめんなさい
ちょっと取材させてくれるだけで良いんですぅ、
直ぐに終わりますからぁ・・・」
そう言って目をウルウルさせながら、
私はオッサンを見つめ続けた。
「な、何よ・・・
そんな顔したって何も出ないわよ!
取材?ほら、さっさとすませちゃいなさいよ。
こっちはライブ前で忙しいんだからね!」
やった、折れた!
しめしめ、これで第一関門突破ですぞ。
さーて、次はバンドメンバーに上手いこと接触を。
「あれ〜、店長が知らない娘と仲良くしてる〜
にゃはははは、一体誰だろ〜」
そう言いながら、奥から一人の女の人がやってきた
その足取りはおぼつかなく、
まだ昼間だというのに顔は少し赤らんでいた。
「ほら、廣井、あんたらに取材だとさ。
まぁ、適当に相手してやんな」
「え〜、取材〜?この可愛い娘が〜?
ぎゃはは、まじうける〜」
廣井・・・この人が廣井!
SICK HACKのリーダーの廣井!
(事前にちょっと下調べしておいて良かった!)
「あ、はじめまして、あたし、ぽいずん♥️やみ
って言いま〜す☆
今日はSICK HACKさんに取材を・・・
って酒臭ぇぇぇぇぇぇ!」
うわっ、思わずキャラが変わっちゃいました!
それにしても、酒臭ぇぇぇぇぇ!
まだ昼間だぞ!?
この人、ただの酔っぱらいだ!
「あはは、ごめんごめん。
私、これが平常運転だからさ〜。
だいじょーぶ、ちゃんと記憶とかはしっかり
してるからさ〜」
「は、はぁ、そうなんですか。
色々と大変ですね・・・」
とんだアル中ですね、と言いかけたところを
グッと飲み込んで、ニッコリと作り笑いをした。
「おい、廣井、何だか騒がしいな」
「オー、ヒロイが知らないガールと一緒に
いますネー。ジャパニーズ・ロリ・ガール
ですカー?」
誰が合法ロリじゃ!(言ってません)
むっ、後から出てきたこの二人、
ドラムスの志麻と、ギターのイライザですね!
(下調べしておいて本当に良かった!)
SICK HACKのメンバーが勢揃いです!
いや〜、みんな流石に格好良いですね〜。
「なんかね〜、私たちのことを取材したいん
だって〜」
「取材・・・?あんまり時間無いんだけど、
それでも良いのかな」
「ワーオ、シュザイですカー。
ワタシたちもツイにフェイモスなバンドの
ナカマイりですネー!」
良かった、みんな前向きだ。
フリーライターのぽいずん♥️やみで〜す☆
皆さん、取材よろしくお願いしま〜す☆」
そう言いながら私はボイスレコーダー
取り出してスイッチをONにして、
ふぅ、と息を吐いてから、
またニッコリと顔を作ってから喋り始めた。
「それではぁ、まずは皆さんがバンドを始めた
きっかけから教えて欲しいんですけどぉ・・・」

「えーと、『SICK HACKのリーダー、廣井は
演奏は最高だが人間性は最悪』、と・・・」
自宅に帰った私は早速ノートPCを開けて、
カタカタと今日の取材の結果を記事にし始めた。
鉄は熱い内に打て、記事も熱気が覚めない内に書け
「うーん、それにしても、ライブは凄く
盛り上がっていたなぁ・・・そこんとこは
ちゃんと書いておかないと」
悔しいけど、SICK HACKの人気と実力は本物だった
私もプロのライターの端くれだ、
事実は事実として読者の方にちゃんと伝えなくては
ならない。
「しかしまぁ、酒臭かったな・・・
取材も途中から何言ってるのか分からなくなるし、
話は度々脱線するし・・・」
取材に関しては、廣井から話を聞くのは大変に
難儀したが、そこは他の二人のメンバー、
志麻とイライザが上手くフォローしてくれた。
おかげで記事の内容にも厚みを持たせることが
出来た、と思う。
「『SICK HACK、その実力は本物だ。
気になった方は是非新宿FOLTに遊びに行って
みよう!』、・・・よし、ひとまず原稿完成!」
後は明日もう一度記事を読み返して自分で添削して
編集長にOKが貰えれば晴れてネットにアップされ
私には原稿料が振り込まれるという寸法だ。
私の日々の日常はこれの繰り返し、
気になるバンドがいたら突撃取材し、
それを記事にしてお金を貰っている。
時にはあんまり興味のないバンドでも、
上からの指示で仕方なく取材しなきゃいけない時も
あるけれど、まぁ仕事ですからね?
・・・
アクセス数稼ぎでクソ記事を大量に書いていたこと
は内緒ですよ?
「さーて、今日も疲れたし、お風呂にでも入って
さっさと寝るかぁ・・・」
これが私、ぽいずん♥️やみの1日だ。
いかがでしたかね?
読んでいて辛くなった?
同情する?
結構です!!
今の私はライターの端くれだけど、
いずれは有名ライターになってブイブイ言わせて
やるんじゃい!
その時になって後悔しても遅いですからね!
見てろよ、絶対有名になってやる!
なってやる!
なってやる・・・