はじめましてこんにちは。
よく来たな。
私の名前はモサ。
しがないきらら好きだ。
「あぁ、まんがタイムきららの表紙の傾向が知りたい……!」
そう思ったことが誰もが一度はあると思います。(いや無いですけど……)
そういう訳で、今回はまんがタイムきららの表紙について、この直近5年間で非アニメ化作品は何回表紙になっているか?ということについて調べていきたいと思います。ちなみに似たようなことを5年前にもやっていますので、気になった方はそちらもご参照下さい(↓リンク貼っておきますね)。
https://mosa0019.hatenablog.com/entry/2019/02/19/190602
それでは、行ってみましょう。
○調査方法
・確認資料:きらら公式HPバックナンバー
・調査対象号:2019年4月号〜2024年3月号
・アニメ化作品と非アニメ化作品の区別:2024年2月8日現在でアニメ化が発表されていない作品を非アニメ化作品とした。(表紙になった当時はアニメ化が発表されていなくても、後にアニメ化が発表されていれば遡ってアニメ化作品と判断してカウントしています)
まずはきらら本誌ことまんがタイムきららからである。最初に結果を言ってしまうと、非アニメ化作品の割合は45%(27/60)でした。5年前の5年分の集計では28%(17/60)だったので、約17%アップである。
それでは、非アニメ化作品を個別に見ていこう。
・甘えたい日はそばにいて。(1回)
・奥さまは新妻ちゃん(6回)
・けいおん!Shuffle(5回)
・一畳間まんきつ暮らし!(4回)
・むすんで、つないで。(3回)
・推しごとびより/ぎんしお少々(合同表紙)
・しあわせ鳥見んぐ(4回)
・えるくえすと!〜勇者エルヴィーラは現実世界に転移しました〜(1回)
・それでは、ステキなセッションを。(1回)
・好都合セミフレンド(1回)
比較的複数回表紙になっている作品が多く、けいおん、まんきつ、鳥見、セフレはまだ連載中であるのも特徴的ですね。
次はまんがタイムきららMAXです。これも結果から言うと、非アニメ化作品の割合は32%(19/60)、前回の集計では2%(1/60)だったので、なんと約30%の大幅アップです。
さて、これも個別に見て行きましょう。
・魔王城ツアーへようこそ!(1回)
・社畜さんと家出少女(1回)
・初恋*れ〜るとりっぷ(1回)
・旅する海とアトリエ(1回)
・しょうこセンセイ!(1回)
・わたしを球場に連れてって!(2回)
・いのち短し善せよ乙女(1回)
・瑠東さんには敵いません!(1回)
・妖こそ怪異戸籍課へ(1回)
・ぬるめた(1回)
・コンビニ夜勤のあくまちゃん(1回)
・ななどなどなど(1回)
・ギャルとネクラの吸血関係(1回)
・アイドルビーバック!(1回)
・わからせろ!ナマイキツネ様(1回)
・性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。(1回)
・エイティエイトを2でわって(1回)
1回のみの作品がほとんどですね。
続いてまんがタイムきららフォワードです。結果から言いますと、非アニメ化作品の割合は47%(28/60)、前回は12%(7/60)だったので、こちらも35%の大幅アップです。
個別に見て行きましょう。
・ちょっといっぱい!(4回)
・SA07(1回)
・観音寺睡蓮の苦悩(1回)
・中央線沿線少女(1回)
・キミと家族になるまで(1回)
・アネモネは熱を帯びる(5回)
・追風のジン(2回)
・すぱいしーでいず!(1回)
・ももいろモンタージュ(3回)
・色んな女の子とキスをしていたら百合キスに目覚めてしまいました…。(2回)
・ほうかご再テンセイ!(2回)
・魔法使いロゼの佐渡ライフ(2回)
・異世界サウナへようこそ!〜ルナちゃんはととのいたい〜(1回)
・花唄メモワール(2回)
比較的最近の作品でも複数回表紙になっていますね。
最後にまんがタイムきららキャラットです。結果は、非アニメ化作品の割合は27%(16/60)、前回は0%(0/60)でしたので、これは率以上に驚きの結果かもしれません。
個別に見て行きましょう。
・紡ぐ乙女と大正の月(5回)
・mono(2回)
・ばっどがーる(2回)
・ササエルの中には誰もいない(1回)
・またぞろ。(1回)
・たくあかっ!(1回)
・ごきげんよう、一局いかが?(2回)
・ひよ&びびっと!(1回)
・のけもののまち(1回)
かつて、キャラットの表紙はアニメ化作品しかなれない、などと言われていたものですが、それは完全に過去の話になったようです。
○まとめ
・きらら本誌:45%(前回28%)
・きららMAX:32%(前回2%)
・きららフォワード:47%(前回12%)
・きららキャラット:27%(前回0%)
・合計:38%(前回10%)
今回の調査では四誌全てで非アニメ化作品の割合がアップするという結果となりました。きらら本誌とフォワードは約2回に1回、MAXとキャラットも10回に3回は非アニメ化作品が表紙になっていると言えますね。全体で見れば3回に1回くらいの割合です。前回の調査では10回に1回でしたので、何と3倍以上です。これは明らかに傾向・方針が変わったと言ってもいいのではないでしょうか?
○考察
・人気がある作品は順当に
新妻ちゃん、けいおん、アネモネ、つむつきなど、アニメ化はしていないが人気の作品は順当に定期的に表紙になっている(なっていた)印象です。過去にも棺担ぎのクロなどは定期的に表紙になっていましたので、その系譜かもしれませんね。勿論、これらは今後アニメ化する可能性もありますが。
・MAX単発多すぎ問題
ここで各雑誌の表紙になった非アニメ化作品の作品タイトル数を見て行きましょう。
きらら本誌:11作品
きららMAX:18作品
きららフォワード:14作品
きららキャラット:9作品
ここではMAXがトップになりました。これはどういうことかというと、上でも述べた通り1回だけ表紙になったという作品が凄く多いということです。表紙になったタイミングは大体コミックス1巻か2巻が発売になるタイミングですね。
MAXもかつては非アニメ化作品はほとんど表紙になれない雑誌でしたが、前回の記事を書いたきっかけでもある2019年4月号にぼちろが表紙になって以降はタイミングが合えば若い作品でも積極的に表紙にしている印象です。まぁぼちろ以降の作品は大体続いていないんですけどね……
・フォワードサイクル
フォワードはストーリー漫画雑誌でコミックスが出るスパンが短いこともあり、割と最近の作品でもコミックスが出るタイミングで代わりばんこで表紙になっています。今回の調査ではフォワードは47%と四誌の中で最も割合が高く、一番非アニメ化作品が表紙になれるハードルが低い雑誌とも言えるでしょう。
・キャラット伝説(?)
上でも書いた通り、キャラットはかつてアニメ化作品以外は全くと言っていいほど表紙になれない雑誌でしたが、だが今は違う!(ギュッ)、というのはさておき、他の雑誌と歩調を合わせるように非アニメ化作品の表紙も増えています。ただ、それでも今回の調査では27%と四誌の中では最低でしたので、まだ過去の名残があるのかもしれません。
・電子の影響?
非アニメ化作品の割合の増加を語る上でよく言われているのが「電子書籍で買う人の割合が増えたからだ」というものです。どういうことかと言うと、電子書籍で買ってる層は大体定期的に購読している人なので、表紙が何であっても購入判断には関係ない、つまり作り手側は以前より自由に表紙の作品を選べる、という論です。これが本当かどうかは知りませんが、実際割合は上がっているので一つの理由であってもおかしくはありません。まぁでも、表紙があの作品だから紙で買おう!って人はどれくらいいるんですかね?
・そもそも
きらら本誌:4作品
きららMAX:2作品
きららフォワード:3作品
きららキャラット:5作品
これは何の数字だかわかりますか?はい、今現在各雑誌で連載中のアニメ化作品の数です。MAXはぼちろとごちうさしかいないんですね。MAXの割合が上昇したのはこういった事情があるのかもしれません。
以上です。
いかがだったでしょうか?
今回の記事の趣旨はあくまで現状の調査であり、特にこの結果を持って何か物申したいということはありません。果たして次の5年はどうなるでしょうか?上がるのか、下がるのか、そういったとこに注目して雑誌を読むのも面白いかもしれませんね。
それでは、またどこかで会う日まで。
さようなら。